2025年6月27日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)の子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員会長兼社長:北尾 吉孝、以下「SBIインベストメント」)は、同社が運営する通称「SBIデジタルスペースファンド」(正式名称:SBI Venture Fund2023A投資事業有限責任組合、SBI Venture Fund2023B投資事業有限責任組合、以下「本ファンド」)の出資約束金総額が1,000億円に達し、募集を完了いたしましたのでお知らせいたします。

 SBIグループは、2023年3月にプライベートエクイティ事業(以下、「PE投資事業」)の中間持株会社「SBI PEホールディングス株式会社」を設立し、SBIグループにおけるPE投資事業を一層強化して参りました。5大事業セグメントの1つであるPE投資事業として、運用残高を早期に1兆円まで拡大させる計画をしております。SBIインベストメントにおいても、その残高拡大に寄与すべくファンドの組成を推進しており、今回のファンド組成により累計で8,414億円(※2)の組成実績を誇ることになります。

【ご参考】運用中の旗艦ファンド一覧
設立年 ファンド名称(通称) 出資約束金額
2015年 FinTechファンド 300億円
2018年 AI&Blockchainファンド 600億円
2020年 4+5ファンド(合算) 1,000億円
2023年(今回) デジタルスペースファンド 1,000億円

 また、現在運用中の旗艦ファンドについても回収フェーズに突入しており、2015年設立の「FinTechファンド」は、国内VCのファンドとしてはトップクラスの DPI(出資に対する分配金の累計額)3倍超(※3)で着地する見込みです。他の旗艦ファンドにおきましても、SBIグループの強みを活かした投資先のバリューアップに注力し、ファンドパフォーマンスの最大化に努めております。

 本ファンドの主な投資領域は、Web3、メタバースなどの「デジタルスペース」に加え、これまでも注力してきた「AI・ビッグデータ」「半導体」「Fintech」「ロボティクス」「ヘルスケア」など、今後の成長産業と見込まれる幅広い領域の革新的技術・サービス領域、有力なIPを持つメディア関連領域です。
 本ファンドには、従来ファンドから継続的にご出資頂いている株式会社三井住友銀行や第一生命保険株式会社、株式会社みずほ銀行、農林中央金庫、株式会社福岡銀行をはじめとした国内有数の機関投資家、ソフトバンクグループ株式会社やソフトバンク株式会社、TOPPANホールディングス株式会社をはじめとした大手事業会社等に加えて、新たな投資家として日本生命保険相互会社や株式会社マンダム、宝ホールディングス株式会社などからご出資を頂いております。
 SBIインベストメントは、本ファンドを通じて投資を行うスタートアップ企業との幅広いネットワークを駆使し、社会課題であるDXやオープンイノベーションの推進に向けた活動をこれまで以上に積極的に展開していまいります。また、出資者と投資先企業とのオープンイノベーションを通じて投資先企業のバリューアップを図り、ファンドパフォーマンスの最大化を目指します。
 また、SBIグループは、米国を海外事業における当面の重点地域として定めており、米国拠点の強化を進め、現地の有力なパートナーのネットワークを活用することで、北米地域におけるグローバルスタートアップへの投資も推進してまいります。さらに、株式会社SBI証券や本ファンドにも出資する株式会社SBI新生銀行との連携により構築した独自のエコシステムを活用し、ユニコーン企業の創出・育成を長期的に目指してまいります。こうした取り組みを通じて、スタートアップエコシステムの活性化と新たな産業の創出・発展に貢献してまいります。
 今後も引き続き次世代の産業育成と投資先であるベンチャー企業の企業価値向上に積極的に取り組んでまいります。

(※1)2025年6月27日時点、当社調べ。
(※2)2025年6月27日時点、当社調べ。
(※3)2025年6月27日時点の累計分配額に未実現を含む投資先の評価額(非上場株式については直近ファイナンス価格、上場株式については2025年6月26日の終値で算出)を加えた値。将来発生予定の管理報酬や成功報酬等の費用は控除せずに算出。

(ご参考)本ファンドの主な出資者及び出資関連会社について
本ファンドの主な出資者及び出資関連会社について

以上