2025年8月22日
SBIホールディングス株式会社
株式会社CoinPost
SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「SBIホールディングス」)は、Web3に関するメディア事業・イベント事業を展開する株式会社CoinPost(本社:東京都千代田区、代表取締役:各務 貴仁、以下「CoinPost」)の株式を取得することに関し、本日付でCoinPostの一部既存株主と株式譲渡契約を締結いたしました。今回の取引において、SBIホールディングスはCoinPostの株式の過半数を取得し、連結子会社とする(以下「本グループ・ジョイン」)予定です。本グループ・ジョインの完了は、株式譲渡に必要な諸手続きが履行されることを条件に、2025年10月1日を予定しております。
1. 本グループ・ジョインの目的
SBIグループは、暗号資産を中心としたデジタルアセット領域が将来の金融業界において重要な役割を果たすと考え、従前よりSBI VCトレードをはじめとするサービス展開、HashHubやDeFimansなどのWeb3ベンチャーのM&A、Ripple社やCircle社など本領域における有望な企業への投資や提携を進めてまいりました。
そして、当社は傘下にグループのメディア・マーケティング関連事業を統括する会社としてSBIネオメディアホールディングス株式会社(以下「SBIネオメディアホールディングス」)を設立しており、「プラットフォーム×IP・タレント×先端技術×制作機能」を掛け合わせることで、「発掘」「拡散」「投融資」を連動させるネオメディア生態系の構築を目指しています。
CoinPostは、国内最大級の暗号資産・Web3特化メディア「CoinPost」の運営、世界各国からWeb2・Web3の有望プロジェクトや企業、起業家、投資家、開発者等を集めたアジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX」の企画・運営を手掛けています。直近では、多くのユーザーに親しまれている金融情報サービスであるYahoo!ファイナンスと「CoinPost」が情報連携するなど、創業以来積み重ねてきたナレッジの展開にも注力しています。
SBIホールディングスとCoinPostは、「WebX」へのスポンサーや登壇、共同企画などで連携を進めてきました。近年のWeb3制度変更や暗号資産市況の拡大に伴い、個人投資家および機関投資家における投資需要が広がりを見せている一方で、ビットコインなどの暗号資産や取引所選びに関する適切な情報提供の必要性が高まっていることを背景として、両社の強みを活かし、これまで以上に暗号資産・Web3の分野で多くの個人・法人のお客さまをサポートし、業界全体の発展に貢献するために、更なる連携強化が必要と判断し、本グループ・ジョインに至りました。
2. 両社代表からのコメント
SBIホールディングス 代表取締役会長兼社長 北尾吉孝:
「このたびCoinPostがSBIグループに参画することで、CoinPostが築き上げてきた暗号資産・Web3領域における信頼できる情報インフラを、より強固なものとしていきます。メディアとしての公正性と中立性を担保しながら、グループ企業各社との連携によって、Web3の社会実装を加速し、わが国の成長に資する新たな金融・デジタル産業基盤の確立に貢献してまいります。」
CoinPost代表取締役 各務貴仁:
「私たちは「英語圏を中心とした情報の非対称性(情報格差)を解消する」という使命のもと、暗号資産・Web3の領域を超え、グローバル金融のダイナミクスを迅速かつ中立的に伝える情報インフラの構築を目指しています。
今回のグループ参画にあたり、メディアとしての独立性と公正性はこれまで通り厳格に維持しつつ、AI技術を積極的に活用し、グループが有するリソースとグローバルネットワークを最大限に活用してまいります。暗号資産にとどまらず、株式・為替・コモディティ、セキュリティトークン等を横断する情報基盤を拡張し、日本から世界へ開かれた情報流通を実現してまいります。」
名称 | : | SBIホールディングス株式会社 |
所在地 | : | 東京都港区六本木一丁目6番1号 |
代表者の役職・氏名 | : | 代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝 |
事業内容 | : | 株式等の保有を通じた企業グループの統括・運営等 |
名称 | : | 株式会社CoinPost |
所在地 | : | 東京都千代田区神田須田町2丁目2-5 Cocoro Kanda Bldg 5階 |
代表者の役職・氏名 | : | 代表取締役 各務 貴仁 |
事業内容 | : | 暗号資産・Web3メディア「CoinPost」の運営。アジア最大級Web3カンファレンス「WebX」の企画・運営など。 |
本グループ・ジョイン後、SBIホールディングス及びCoinPostは、以下の取り組みを推進いたします。これらの取り組みを通じて、両社はメディアと金融の融合に取り組んでまいります。
投資信託の設定・運用や資産運用情報の提供を行うSBIグローバルアセットマネジメントと連携し、ポートフォリオの1つに組み込まれていく暗号資産の重要性を訴求し、メディアとして情報を展開してまいります。
また、暗号資産投資家及びWeb3の事業化に取り組む法人向けにリサーチ・レポートを提供するHashHub社と連携し、網羅的に暗号資産・Web3の学習や情報収集が可能な環境を構築することも検討していきます。
SBI証券は、2025年8月25日(月)から、暗号資産・株価指数・コモディティが1つの口座で取引が可能な店頭CFDサービス(SBI CFD)を開始する予定です。
これを踏まえ、すでに取り扱っているセキュリティトークンや今後の法改正で期待される暗号資産ETFや暗号資産の金商法での取り扱い検討なども考慮し、SBI証券内で、デジタルアセットに関連する情報をCoinPostが提供し、国民の資産形成を支援してまいります。
CoinPostでは、Web3分野で国際間交流と情報・人材の流通網を確立できる国際カンファレンスの確立がアジア市場における日本のブロックチェーン産業全体の成長に必要不可欠であると考えて、これまで「WebX」に取り組んでまいりました。
本グループ・ジョイン後も、引き続き「WebX」の年次開催を継続し、さらにSBIホールディングスとの共同イベントも随時企画・運営してまいります。
以上