2016年6月23日
SBI Ripple Asia株式会社

SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)とブロックチェーン技術を活用した次世代決済基盤を開発、提供しているRipple(リップル) Labs(ラボ) Inc.(本社:米国サンフランシスコ、CEO:クリス・ラーセン、以下「リップル社」)が日本を含むアジア地域を事業対象として共同設立したSBI Ripple Asia株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:沖田 貴史)は、リップル社の決済グローバルネットワークに、新たに7つの銀行が参加したとのプレスリリースを行いましたのでお知らせいたします。

以下は、リップル社の英文リリースの原文を抄訳したものです。

リップル社発表のプレスリリース:
URL https://ripple.com/ripple_press/financial-institutions-join-ripples-global-network/

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Rippleグローバルネットワークへの参加金融機関の拡大について
~主要銀行は実際の通貨によるパイロット運用を成功させ、商用利用により一歩近づいた~

金融決済ソリューションのグローバルプレイヤーであるリップル社は、本日新たに7つの銀行が、即時決済システム「Ripple」の拡大するネットワークに参加したことを発表致します。
これにより、サンタンデール、UniCredit、UBS、ライゼバンク、カナダ帝国商業銀行(CIBC)、ナショナル・バンク・オブ・アブダビ及びATBフィナンシャルが、クロスボーダー決済改善のためにRippleを採用する銀行となります。

「我々は、金融機関が、ブロックチェーンの実証実験の段階を終え、重要な銀行間取引を牽引する実社会のアプリケーションへ進んだ臨界点に達した」とリップル社の共同創業者CEOであるクリス・ラーセンは述べています。
「これは、グローバル金融システムに向けた大きな一歩であるとともに、リップルネットワークの成長とともに、我々は協調して、新たな商用機会とリアルタイムでの小額で多頻度なグローバル決済に関する需要の増大に対する道を開くことになる」

これらの主要銀行は、決済に関わる時間とコストを大幅に減らすRippleの分散金融技術に関して優位性を持つことになるとともに、新たな形態である小額で高頻度なグローバル決済取引を可能にすることとなります。利用用途は、地域やビジネス目的によって異なる一方で、これらの金融機関の多くは、実際の貨幣をリップル社経由で送金することに成功し、商用利用として、この技術を実装することを目指しています。

「ブロックチェーン及び関連技術は、現状からのパラダイムシフトをもたらすものであり、我々にとって、さらにイノベーションの中核となっている」とUniCredit Business Integrated SolutionsのCEOであるPaolo Cederle氏は述べています。
「それが、我々が研究やテスト環境を超えてコミットしている理由だ。リップル社とのパートナーシップを通して、我々はグローバル決済を最適化し、分散金融技術を業務用途として実装する最初の主要銀行となる」

エンタープライズ向けブロックチェーンソリューションの唯一の事業者として、リップル社は成長し、グローバル銀行上位50行のうちの12行(うち10行は商用利用フェーズ)を含むグローバルネットワークとなっており、また30を超える銀行が実証実験を完了しています。
本日のニュースは、先月のサンタンデール銀行がリップル社製モバイルアプリによる同行従業員同士の送金を可能にするという英国での発表に続くものです。このアプリを使うことで、10ポンドから10,000ポンドまでの国際送金が、一日中いつでも翌営業日までに、受取人口座への移動が可能になります。サンタンデール銀行は、この技術を拡大する意向です。

リップル社の技術を活用する他の銀行からのコメントは、以下の通りです。

「ブロックチェーン技術を活用することで、ATBフィナンシャルは、海外送金を即座に完結させるカナダ初の金融機関となる」とATBの 最高戦略・執行責任者であるCurtis Stange氏は述べています。
「ブロックチェーンなしでは、取引には2-6営業日かかるだろうが、ブロックチェーンは我々が価値を保管し、移動させる方法を一変させる。まだ学ぶべきことは多いものの、我々が実行した取引は、国境を越えた資金移動に関わる時間を大きく減らすことを証明しました。これは銀行顧客へ革命をもたらし得ます」

「ナショナル・バンク・オブ・アブダビ(NBAD)は、並外れたカスタマーエクスペリエンスを提供する機会を、継続的に探求しています。ブロックチェーンや分散レッジャーの技術は、我々のクライアントが最も効率的で且つコスト効率の良い方法でシームレスに送金することを可能にします」と、アブダビ最大の商業銀行であるNBADのManaging Director & Head of GTB Business and Product Managementの Ramana Kumarは述べています。「Ripple は、我々の顧客が、より広い金融ネットワークに、完全に可視化され透明性のある形で、効率的にアクセスすることを可能とします」

「分散レッジャー技術は、より簡単で早くグローバルに送金できることで、金融産業を一変し、カスタマーエクスペリエンスを大きく改善する可能性を秘めています」とカナダ帝国商業銀行(CIBC) Global Transaction Banking部門のSenior Vice PresidentであるPhil Griffiths氏は述べています。
「リップル社のようなパートナーと働くことで、顧客に向けた一連の革新的な発展における最前線を共に航海をすることに、我々は興奮しています」

リップル社のソリューション及び関連する金融機関向け活用事例については、Ripple.comをご参照ください。

リップル社について
リップル社は、究極的には、Valueを情報のように交換をできる「Internet of Value (IoV)」を引き起こすグローバル金融決済ソリューションを提供しています。
リップル社のソリューションは、銀行が、コルレス銀行を介さず、直接取引することで、リアルタイムの確実性をもって、トータルコストを引き下げることを可能にします。また、デジタルアセットであるXRPを活用することで、さらなる流動性コストの低減を図る選択肢も提供しています。Rippleと提携する世界中の銀行は、国際送金を改善し、成長するリップル社のグローバルネットワークにおける金融機関やマーケットメイカーとして参加することができます。

リップル社は、サンフランシスコ・ニューヨーク・ロンドン、シドニーとルクセンブルクに拠点を構えるスタートアップ企業です。
「Internet of Value」の提唱者として、リップル社は Federal Reserve’s Faster Payments Task Force Steering Committee のメンバーであり、また W3C’s Web Payments Working Groupの共同会長を務めております。

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以上