2016年9月13日
モーニングスター株式会社

中立的な第三者としての立場からEコマースや各種ウェブサイトの客観的な評価・比較を行うモーニングスター株式会社(以下、当社)は、「Gomez投信運用会社サイトランキング2016」をGomezのウェブサイト(http://www.gomez.co.jp/)で発表しました。
このランキングは、投資家や販売会社関係者等に情報を提供するために投資信託運用会社が運営するウェブサイトのユーザビリティや情報・機能を評価することを目的としており、今回で6回目の発表となります。各社が運用する各ファンドの特色や投資方針、定期的・臨時的な運用経過報告などの情報を的確にユーザーに伝えるために必要な使いやすさや各種機能を、ユーザーの視点にもとづいて設計された94の調査項目により当社のアナリストが評価を行い、総合的に優れた投信運用会社サイトのランキングを決定します。

2016年版ランキングにおける上位10サイトは、以下のとおりとなりました。
順位 得点 会社名 前回(※)
1位 8.49 三井住友アセットマネジメント 9位
2位 8.36 みずほ投信投資顧問 1位
3位 8.34 三菱UFJ国際投信 4位
4位 8.21 新光投信 3位
5位 8.12 大和住銀投信投資顧問 18位
6位 8.11 ニッセイアセットマネジメント 8位
7位 8.06 大和証券投資信託委託 2位
8位 7.61 三井住友トラスト・アセットマネジメント 6位
9位 7.51 日興アセットマネジメント 11位
10位 7.44 アムンディ・ジャパン 10位

※前回は2015年8月発表

【上位サイトの特徴】

2016年版「Gomez投信運用会社サイトランキング」の総合第1位は「三井住友アセットマネジメント」となりました。2016年4月1日に全面リニューアルをし、総合得点8.49点となり、前回の9位から1位へと上昇しました。
三井住友アセットマネジメントの特徴の1つとしては、資産形成に役立つコンテンツを豊富に用意し、多くの情報を提供している点があげられます。また、整理されたメニュー構造の中で、ユーザーが迷うことなく目的の情報を見つけられるよう随所に工夫が施されています。初心者向けなどのターゲット別に入り口を用意するなど、ユーザビリティに配慮した優れたウェブサイトです。

総合第2位は「みずほ投信投資顧問」となりました。
みずほ投信投資顧問は、可読性、視認性に優れた点が評価できます。ウェブサイト全体が注意書きの箇所も含めて、読みやすい文字サイズで展開されているほか、一度訪問したページへのリンク箇所は、文字色が変化するなど世代を問わずわかりやすい構成になっています。また、親しみやすいイラストを多く活用するなど識別性の向上に工夫が施されている良いウェブサイトです。

総合第3位は「三菱UFJ国際投信」となりました。
三菱UFJ国際投信は、旧三菱UFJ投信と旧国際投信投資顧問とで分かれていたウェブサイトを、2016年1月23日に統合しました。基準価額メール配信サービスやファンドのお気に入り登録機能が用意され、ユーザーニーズに沿ったサービスを提供しています。
最近見たファンドやお気に入り登録済みファンドがトップページに掲載されるため、再訪したユーザーには使い勝手の良い機能があります。またNISAについても特設サイトを設置して口座開設のステップを紹介するなど多くの情報を提供しています。

【全体的な傾向】

前回調査時から引き続きウェブサイト改善の動きは活発であり、マルチデバイス対応を想定してボタン領域を大きめに取ったり、基本文字サイズを大きくしたりするなどのデザイン変更をしたウェブサイトが多く見られました。
スマートフォン対応については、サイト全体をスマートフォン最適化している会社が前回の22%から今回は31%に増加しており、様々な利用者と利用シーンを想定したサイト改善意欲の高さがうかがえます。

【調査概要】

調査期間 ◆ 2016年8月22日~9月2日
◆ ランキング結果は、9月2日時点の各サイトに基づいています。
調査対象

以下のノミネート基準を満たす60サイト
◆ 投信協会正会員であること(直販系投信運用会社は除外)
◆ 自社ドメインのWebサイト(日本語)を公開していること
◆ 自社サイト(日本語)においてファンドの基準価額等を公表していること
◆ 自社サイト公開後1年以上を経過していること など

【評価方法】

本調査では、以下の5つの視点から設定された94の調査項目を基に当社のアナリストが評価を行います。
カテゴリ名称 評価内容
ナビゲーションと情報構造 ユーザーが効率的にサイト内を回遊できるかどうかを評価する項目群です。トップページからの動線、グローバルナビゲーションやローカルナビゲーションなどの配列・メニュー構造・ラベリングなどが評価の対象となります。
ファンド情報の見やすさ
・ 使いやすさ
投信運用会社サイトの主要コンテンツページの見やすさと使いやすさを評価する項目群です。個別ファンド情報ページの掲載情報と構成、関連情報の活用方法、PDFをはじめとしたプラグインの取り扱い方などが評価の対象となります。
デザインとアクセシビリティ 主にWebアクセシビリティへの対応を評価する項目群です。テキストリンクや文字サイズ、色彩のコントラスト、HTML構文などが調査の対象となります。
安定性と信頼感 Webサイトの表示速度・稼働率(安定性)、ユーザーがWebサイトを利用するうえでの安心を得るための取り組み(信頼感)を評価する項目群です。後者は、会社情報、カスタマーサポート、各種方針の開示などが調査の対象となります。
機能性・先進性 新着情報配信やメール、ソーシャルメディアなどを活用した情報発信、スマートフォン対応、用語集によるユーザー補助、そしてNISAのような最新動向・制度解説への対応などが調査の対象となります。

以上