2017年10月12日
SBI Ripple Asia株式会社

SBI Ripple Asia株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:沖田 貴史、以下「SBI Ripple Asia」)は、SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)とブロックチェーン・分散台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)などの新技術を活用した次世代決済基盤を開発、提供しているRipple(リップル)(本社:米国サンフランシスコ、CEO:ブラッド・ガーリングハウス、以下「Ripple」)が日本を含むアジア地域を事業対象として共同設立した法人ですが、このたびパートナーであるRippleが、同社ブロックチェーンネットワークへの参加金融機関が100社を突破したことを発表しましたのでお知らせいたします。

以下は、Rippleの英文リリースの原文を翻訳したものです。

Ripple発表のプレスリリース:
https://ripple.com/ripple_press/ripples-blockchain-network-now-100-strong/

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Rippleより、同社ブロックチェーンネットワークの参加金融機関が
100社を突破したことのお知らせ

~送金量の上昇によりネットワーク効果が向上
XRPの活用によりブロックチェーンの全ての価値が実現~

2017年10月10日(サンフランシスコ) – 100を超える金融機関が ブロックチェーンを活用して国際送金を劇的に進化させるために、Rippleの法人向けブロックチェーンネットワークであるRippleNetに参加しています。RippleNetの最新のメンバーはAirWallex, Bexs Banco、Credit Agricole、Cuallix、Currencies Direct、dLocal、IFX、Krungsri、RAKBANK、TransferGoなどを含み、SEBやサイアム商業銀行などのようにRippleのソリューションを商業利用すべく着実に前進しています。
RippleNetは従来の支配的な送金インフラの問題を解決し、国際送金を近代化するべく態勢を整えています 。RippleNetに参加しているイノベーティブな金融機関は、顧客が国際送金においても他のインターネットサービスに期待するようなスムーズな顧客経験を提供できるようにブロックチェーン技術を商業利用しています。

スムーズで簡単な送金によって顧客を獲得
RippleNetは金融機関が即時にオンデマンドで確実、かつ低コストの国際送金サービスを顧客に提供するための手助けをしています。
・ 優れた送金経験を提供することで有名な、アラブ首長国連邦を拠点とするRAKBANKと英国を拠点とするIFX、TransferGoそしてCurrecies DirectはRippleNetを使うことによって年間710億ドルの個人送金を受取先であるインドへ、即時に可能としています。
・ ブロックチェーンによる南アメリカへの送金は、現地における主要な送金業者であるdLocalを通して可能となります。dLocalは途上国における送金の受け取り及び企業の支払いに特化しており、Uber、Godaddy、PayoneerやTipaltiなどのグローバル企業を顧客に抱えています。
・ ヨーロッパの主要な銀行であるCredit Agricoleはフランス系国外居住者が最も多く住むスイスからフランスへの送金サービスを向上させる予定です。
・ ブラジル拠点のBexs Bancoは、現在2500万人以上の顧客のためにクロスボーダーのEコマースペイメントを処理していますが、北米、ヨーロッパ、そしてアジアのネットワークメンバー銀行と接続するためにRippleNetに参加しました。
・ オーストラリア拠点のAirwallexはRippleNetを使用することでより有利な為替レートかつ低い取引手数料で、2025年までに国際間決済の40%が行われると予想されるアジア太平洋地域での企業間決済を提供します。
RippleのCEOであるBrad Garlinghouseは以下の通り述べています。「国際送金は、顧客の送金経験における問題を解決するためにブロックチェーンを採用する金融機関によって、大転換期を迎えていることは疑いようのない事実です。現在100社を超える金融機関が問題解決のためのソリューションとしてRippleを活用しています。送金インフラをRippleによって一新することは、2000年当時に小売業者がEコマースビジネスの構築に着手せざるを得なかった時と同じ状況だと言うことができます。まさに当然といえば当然の動きなのです。」

XRPによる流動性向上
RippleNetは送金処理の効率性を向上するだけでなく、個々の送金コストを劇的に低下させることが可能となります。今日のインフラでは、金融機関や事業会社が特定市場において素早く送金するためには、世界中の現地通貨の口座に事前にファンディングをすることが必要となっています。Rippleの概算によると、このような送金目的で事前ファンディングされた口座には5兆ドルを上回る資金が囚われています。最も決済処理が速く、スケーラブルでかつ安定的なデジタルアセットであるXRPを使うことでRippleNetのメンバーは世界中のどこでも送金のための流動性をオンデマンドで調達することができ、囚われていたはずの資金を事業の別の分野に再割り当てすることが可能となります。
Cuallixは米国からメキシコへの送金コストを低下させるためにXRPを流動性ツールとして実証利用した世界で初めての金融機関となりました。CuallixはXRPの実証試験から商業利用のステージに前進することで、ブロックチェーンとデジタルアセットの完全なる価値を実現し、国際送金の処理と流動性調達の両面における非効率性を解決する初めての金融機関として歴史に名を刻むことになるでしょう。

法人向け送金量が増加
RippleNetに参加することで新たなメンバーは他のRipple採用済みの金融機関と簡単に接続することができ、新たな収益機会を生かすことが可能となります。複数のRippleNetメンバーが以下の通り、Rippleのソリューションを活用することでどのように顧客のペイメント経験を向上させているかについて共有してくれました。
・ SEBはRippleNetを介してスウェーデンと米国の間で大きな事業会社顧客のために180百万ドル以上の送金を処理しており、それぞれの取引は数秒の間に完了することを可能としました
・ 日本に住むタイ国籍の居住者は、SBIレミット、サイアム商業銀行そしてRippleの協業によって、本国の家族にかつてないほどのスピードで送金をすることができています
・ タイの主要な銀行であり、三菱UFJフィナンシャルグループの一員であるKrungsri(アユタヤ銀行)は東南アジアを拠点とする主要な石油会社による企業送金の取り扱いに成功しました
RippleNetのメンバーやその顧客、つまり事業会社や消費者は、Rippleのソリューションによる即時でオンデマンド、確実性が高く低コストの送金による便益を日々受けており、究極的にそれが競争力を高めることにつながっています。より多くの金融機関がRippleNetに参加することで、即時送金はより多くの国で可能となり、コストはさらに低減し、それによってメンバーが継続的に国際送金サービスを改善することが可能となります。

Rippleについて:
Rippleはブロックチェーンの力を活用してシームレスな国際送金の体験を提供します。Rippleの拡大するグローバルなネットワークに参加することで、金融機関は顧客のために世界中のどこでも即時に高い信頼性でかつ高いコスト効率で国際送金処理をすることが可能となります。銀行や送金業者はデジタルアセットであるXRPを使うことで、さらにコストを低減し新たな市場にアクセスすることができます。

Rippleはサンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、ルクセンブルク、ムンバイ、シンガポール、シドニーに拠点をもち、世界中に100社以上の顧客を有しています。

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以上