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アフリカ諸国での金融包摂に関連する取り組み

新興国が多いアフリカ地域の人口は今後急増が見込まれており、国連の予測によると、2100年には約38億人と世界の人口の3割強を占める見通しです。
こうした急激な人口増加や経済成長に伴い、アフリカ各国での自動車利用率は年々増加しており、日本からの中古車の輸出台数も伸長しています。日本の中古車は確立した車検制度や良好な道路舗装整備により、品質が良好な上にリーズナブルな価格で購入可能なため、今後もアフリカ地域をはじめとした新興国において強い需要が見込まれています。

SBI Africaは、良質でリーズナブルな中古車を仕入れ、アフリカ諸国を中心に新興国向けに輸出・販売を行っています。また、中古車輸出事業に限らず、国内外の金融機関やパートナーなどと連携し、マイクロファイナンスをはじめとした金融サービス事業も展開しています。こうした取り組みをはじめ、SBIグループでは引き続き、アフリカ諸国の経済発展に貢献するべく、現地の生活水準の向上や就業機会の提供にも努めていきます。

中古自動車の輸出

SBI Africaは、2020年10月に開設した海外バイヤー向け越境ECサイト「SBI Motor Japan」を通じて、主にアフリカ諸国など新興国向けに日本の中古車を輸出・販売しています。既にサービス開始から1年で累計2,400台を超える中古車を輸出し、生活水準の向上を求めて車を必要とする現地の声に応えてきました。また、現地におけるプレゼンス向上も兼ねて、2021年10月にはケニアのナイロビに自動車販売拠点を新設し、今後は業容拡大に伴って他の地域への出店も計画しています。店舗においては現地スタッフを積極的に採用することで、直接的な雇用機会の創出にも貢献していきます。

<ナイロビの自動車ディーラー『SBI Motor Japan : Nairobi Center』>

マイクロファイナンスを通じた車両の提供

SBI Africaは国内外のパートナーと連携し、中古車輸出事業に加え、自動車金融をはじめとした金融サービス事業も展開しています。その第1弾となるリアルアセットファイナンス事業として、2021年9月より中古車販売最大手の株式会社IDOMおよびその子会社の株式会社FMGとの協業により、マイクロファイナンスを活用した車両の提供を開始しました。

現在、アフリカ諸国の多くの人々が、銀行口座を持っておらず一括で自動車を購入できないといった事情から、自動車をはじめとする高額な耐久消費財を保有することが難しい状況にあります。そのような中、本取り組みでは単に日本からアフリカ諸国に車両を輸出するだけでなく、そうした層の人々に対して、マイクロファイナンスを通じリースで車両を提供しています。

また、日本からアフリカ諸国に移動した資産(車両と資本)がアフリカ諸国で運用されることで、日本にその投資リターンが返ってくるスキームとなっており、アフリカ諸国と日本の間にこれまで存在しなかった経済の好循環を生み出すことにも繋がっています。
SBI Africaは今回の業務提携をきっかけとして、現地顧客の様々なニーズを吸い上げてビジネススキームを更に発展させることで、「豊かになるための手段」となり得る様々な耐久消費財をアフリカ諸国の人々に提供していきます。

<スキーム図(タンザニアのケース)>