2023年6月29日
SBIデジタルアセットホールディングス株式会社

 SBIグループでデジタルアセット関連の取り組みを行うSBIデジタルアセットホールディングス株式会社(本社:東京都港区、CEO:フェルナンド・ルイス・バスケス・カオ、以下「SBI DAH」)は、トークン化された債券や預金の企業間取引を通じて、資本市場の効率と流動性の向上を目的とする、シンガポール金融管理局(MAS)が主導するデジタル資産に関するイニシアチブ「プロジェクト・ガーディアン」(Project Guardian)に、2年連続で参画したことをお知らせいたします。

 本プロジェクトでは、UBS銀行、DBS銀行やSBI DAHが初めからデジタルに発行された債券を用いた試験的なレポ(買い戻し契約)取引を実行しました。MASが6月26日に行った発表によれば、「本件は、デジタルアセットネットワーク上の資本市場で金融商品のクロスボーダー流通と決済において、より高い柔軟性、運用効率、迅速な決済、効率性の向上を可能にする。」とあります。さらに、今年のプロジェクトには、海外規制当局として初めて日本の金融庁(JFSA)がオブザーバーとして参加しています。プロジェクトの詳細およびSBI DAHの果たした役割については、以下のMASウェブサイトにてご確認いただけます。

MAS Proposes Framework for Digital Asset Networks - 2023年6月26日

 SBI DAHは昨年もプロジェクト・ガーディアンに参加し、J.P.モルガン社とのトークン化為替取引やDBS銀行とのトークン化政府債券の売買を含むパイロットプロジェクトを実施しました。昨年の取り組みの詳細については以下をご覧ください。

First Industry Pilot for Digital Asset and Decentralised Finance Goes Live - 2022年11月2日

 SBI DAHの本プロジェクトへの参加は、機関投資家向けデジタルアセット分野における、SBIグループの革新へのコミットメントとパイオニアとしての地位を強化するものです。

 また本件はSBI DAHによる機関投資家向けのデジタル金融ハブであるシンガポールへの投資の動きと整合しています。SBI DAHは過去2年間でシンガポールにおいて2つのベンチャー企業を立ち上げました。SBI Digital Marketsはデジタル証券会社であり、MASよりCMSライセンスを取得しています。SIXグループとの50/50の合弁企業であるAsiaNextは、機関投資家向けのデジタルアセット取引所の開設を目指しています。AsiaNextは、MASよりCMSライセンスの原則承認を受けており、暗号資産とデジタル証券の両方をカバーするデジタルアセット取引所として2つの追加ライセンス取得を進めています。

 SBI DAHのCEOであるフェルナンド・バスケス・カオは、「SBI DAHの主な使命は、デジタルテクノロジーの展開を通じて資本市場と銀行業界のバリューチェーンを再構築し、変革することです。プロジェクト・ガーディアンを通じて、同様の志を持つパートナーや規制当局と深いレベルで関わり、普及を妨げる課題について学び、取り組むことができると考えています。我々はまた、この試験的な取り組みにおいて、DBS、SBI DAHそしてUBSがそれぞれ従う、シンガポール、日本、スイスという3つの国の規制体制が整合したことを喜ばしく思っています。私たちは、本件が国境を越えた協力関係の構築により多くの道を開くことを願っています。」とコメントしました。

以上