2024年3月22日
SBIグローバルアセットマネジメント株式会社

 当社子会社のSBIアセットマネジメント株式会社が2019年9月に設定した「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)」(以下、「当ファンド」といいます。)の純資産総額が1.5兆円を突破いたしましたのでお知らせいたします。
 当ファンドは、SBIアセットマネジメントが、世界最大級の投資信託会社、かつインデックスファンドの草分け的存在である米国バンガード社と共同組成した公募投資信託で、米国株式市場の動向を示す代表的な株価指数の1つであるS&P500に連動をめざしたファンドです。

 当ファンドは、年率0.0938%(税込)という低い信託報酬率に加え、従来のNISAおよび2024年1月からの新NISAにおけるつみたて投資枠や成長投資枠等の税制優遇口座での活用などを背景に、投資家の皆さまから評価をいただき、2019年9月26日の設定来、54ヵ月連続で資金流入超が継続した結果、1.5兆円を達成いたしました。
 SBIアセットマネジメントでは、当ファンドをはじめ、バンガード社のETF(上場投資信託)を活用したSBI・Vシリーズとして、年4回決算型を含めて11ファンドを設定・運用しており、SBI・Vシリーズ全体の純資産総額は、1.8兆円を超えております。

 また当ファンドは、この度、国内大手信託銀行グループを通じて、本邦初となるスキームでの有価証券貸付取引(以下、「レンディング」)を行う方向で検討を進めておりましたが、その準備が完了しましたことを合わせてお知らせいたします。
 有価証券のレンディングは、機関投資家や年金、投資信託などが保有している有価証券を内外の証券会社に貸し付けることで賃借料を受け取り、パフォーマンスの向上と経費の低減につなげることを目的に海外では広く利用されており、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)においても、2019年12月に停止していた外国株式レンディングの再開を今般発表しております。

しかしながら今回のレンディング・スキームは、以下の3点において、国内籍投資信託としては画期的な取り組みであると考えています。

1)国内の大手信託銀行がレンディング・エージェントに就任し、米国支店を通じてファンドの追加収益獲得のためにレンディングを実施するなど、国内信託銀行が中心的な存在となる本邦初のスキームであること
2)ファンドが受領する品貸料の2/3程度がファンドの追加収益になることで実質的な信託報酬の削減効果が生じ、ファンドのパフォーマンス向上に資すると見込まれること
3)レンディング残高の100%以上の担保受入や日次での担保必要額のモニタリングなどの方策を含め、貸出先の破綻など不測の事態が生じた場合でも、ファンド資産への影響が極めて限定されるスキームが構築されていること
【信託報酬削減効果のイメージ】

 今回、SBIアセットマネジメントが設定・運用する当ファンドから、このレンディング・スキームを適用することで貸出先の選定を進めておりましたが、3月26日以降レンディングを開始し、今後、順次他ファンドにも拡大していく方針です。
 SBIアセットマネジメントは、今回のレンディング・スキームを通じて、リスクを抑えながらファンドのリターンを高め、かつ実質的な報酬を引き下げる取り組みを積極的に行い、投資家の皆さまの利益に資することを目指してまいります。

 今後も「顧客中心主義」のもと、良質かつ低コストの運用商品を提供すると共に、様々な仕組みによりファンドのパフォーマンス向上を目指し、投資家の皆さまの最適な資産形成に貢献してまいります。

以上