2025年5月8日
SBIホールディングス株式会社

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「当社」)は、グループ全体のAIリテラシー向上、データに基づいた意思決定の促進、そしてイノベーション創出を加速させることを目的にAI・データ活用支援プラットフォーム「SBI AI Portal」(エスビーアイ エーアイ ポータル)を開設しましたので、お知らせいたします。

背景と目的
 近年、金融業界においてもAIやデータ活用の重要性が高まっており、業務の効率化やリスク管理の高度化、新たな顧客価値の創出において不可欠な要素となっています。
 当社グループではAI・データ活用の強化をDX戦略の中核に据えており、グループ内の多様な事業領域で働く役職員が、安全かつ効果的にAI技術を活用できる環境を整備することを目的として、「SBI AI Portal」を開設しました。本ポータルの主な目的は以下の通りです。

AI・データリテラシーの向上: AIの基礎から応用までを学べる環境を整備し、データに基づく思考と実践力を育成します。
AI活用の促進と効率化: 承認されたAIツールを提供し、生産性向上と業務の効率化を支援します。
ナレッジ共有と共創の促進: グループ内でのAI活用事例活用事例を集約・共有し、部門横断の連携と共創を促進します。
ガバナンスの徹底: 安全かつ倫理的なAI利用を支えるガイドラインを提供し、適切なAI活用を推進します。

「SBI AI Portal」の概要
 「SBI AI Portal」は、従業員の業務支援とスキル向上を目的とした統合型の社内プラットフォームです。主な機能は以下の通りです。

(「SBI AI Portal」トップ画面の抜粋)
「SBI AI Portal」トップ画面の抜粋)
AIアプリケーションへのアクセス: 安全性と有効性が確認された各種生成AIエージェント(文章生成・要約、データ分析、ディープリサーチなど)にアクセスでき、役職員はガイドラインに沿って業務に活用できます。これらのエージェントには、GoogleのAIモデル「Gemini 1.5 Flash」※1およびPreferred Networksの「PLaMo 1.0 Prime」※2など、先進的な大規模言語モデルを活用しています。
学習コンテンツの提供: AIの基礎からデータ分析、プロンプト設計、倫理的配慮まで、幅広いレベルに対応した学習コンテンツを提供します。
ユースケース・ライブラリ: グループ内のAI活用事例や成功事例を共有し、グループ間のシナジー創出や新たな活用方法の発見を促進します。
ガイドラインとポリシー: AI活用に関する倫理指針やセキュリティポリシー、利用ガイドラインを集約し、誰もが参照できる体制を提供します。

 本ポータルの活用により、役職員一人ひとりの生産性向上、迅速な意思決定、スキル習得による成長が期待されます。そして組織全体のイノベーション文化を醸成しグループのDXを加速させ、最終的には、お客さまへの提供価値の向上にもつながります。

今後の展望
 「SBI AI Portal」は今後も継続的に機能とコンテンツの充実を図り、利用者の声を踏まえ、新たなAI技術の動向を踏まえたツールの追加、学習プログラムの更新をして進化を続けてまいります。蓄積されるAI活用ノウハウは、競争力強化はもちろん金融業界全体のイノベーションにも貢献すると期待しています。当社グループはAI技術を積極的に活用し、持続的成長を実現してまいります。

(※1) GeminiはGoogle LLCの商標です。
(※2) PLaMoはPreferred Networksの商標です。

以上