2021年7月7日
SBIホールディングス株式会社
SBI VEN HOLDINGS PTE. LTD.

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝、以下「当社))のシンガポールの子会社である、SBI VEN HOLDINGS PTE. LTD.(本社:シンガポール、代表:林良輔)はモンゴル発のフィンテック企業であるAND Global Pte. Ltd.(本社:シンガポール、最高経営責任者:KHOSホス-ERDENEエルディン Baatarkhuuバータルホ、以下「AND Global社」)へ出資を行いましたので、お知らせ致します。

 AND Global社は、モンゴルの起業家であるANARアナラ Chinbaatarチンバータル(現、創業者兼会長)によって2017年に設立され、モンゴル国内の一般消費者向けにAIスコアリングを活用した独自開発の審査システムに基づく少額無担保ローンアプリ「LendMN(レンド・エム・エヌ)」提供を主力事業として行っており、2021年6月時点の登録ユーザー数はモンゴル人口の1/4以上となる約93万人となっております。また、自社のモバイル・コマース事業とあわせて他社サービスをAPI接続で繋げ、統合した仕組みで提供するスーパーアプリ「SuperUp(スーパー・アップ)」を通じて同国内で23の加盟店と提携することでデジタル・エコシステムを構築し、公共サービス、デリバリーサービス、フードデリバリー、資産運用、旅行予約等、様々な分野におけるサービスを提供しております。LendMNを運営する子会社はこれらの実績をもとに事業開始後の最短期間となる11ヶ月で2018年3月にモンゴル証券取引所に初のフィンテック企業として上場を果たしております。モンゴルでは幼少期から数学の特級クラスを設ける学校もある程、数学教育に力を入れており、AND Global社には、国際数学オリンピック等のメダルを保有する技術者が多数在籍し、高度な開発の競争力を支えています。
 AND Global社は設立当初より海外事業展開を志向し、2018年よりフィリピンにてNBFI(ノンバンク金融機関)のライセンスを取得すると共にLendMNのフィリピン版となる「LendPinoy」を提供しています。更に両国での事業経験を経てAND Global社は、「FaaSソフトウェア」(AIを利用したクレジットスコアリング、デジタルウォレット、eコマース、eペイメント、デジタルレンディング等)をクライアントへ提供し、金融および金融代替テクノロジーをビジネスにシームレスに統合する事を可能とするFaaS事業も開始しています。

 当社は、「投資、導入、拡散」の基本戦略に基づき、AND Global社との協業の先駆けとして、当社が70%を出資するカンボジアのSBI LY HOUR BANK等のグローバル子会社にてAND Global社のFaaSの導入を検討すると共に、「オープン・アライアンス」戦略に基づきAND Global社及び同社の株主である丸紅株式会社とも連携し、①アジア太平洋地域にてAND Global社のFaaSの導入・拡散の推進、②戦略的な新規事業の共同創出、③既存のネットワーク(クライアント、グループ会社、ファンドを通じた投資先等)を活用した持続可能で先進的なテクノロジー・ソリューションの共同創出・導入及びデジタル・エコシステムの構築を推進する事により、AND Global社の企業価値向上、延いてはアジア地域の発展と消費者の生活や利便性向上に貢献してまいります。

以上

<AND Global社概要>
会社名:AND Global Pte.Ltd.
場所:シンガポール共和国
設立:2017年3月
会長:ANAR Chinbaatar
最高経営責任者:KHOS-ERDENE Baatarkhuu
事業内容:少額無担保ローンアプリ「LendMN」などのフィンテックソリューションの開発・提供
URL:https://and.global/