2025年7月22日
SBI地方創生バンキングシステム株式会社
SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝、以下「SBIHD」)の子会社であるSBI地方創生バンキングシステム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:木村 紀義、以下「当社」)はこのたび、SBIHDとフューチャーアーキテクト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:谷口 友彦)との業務提携に関する基本合意に基づき、共同で開発した地域金融機関向けのクラウドベースの勘定系システム(以下、「次世代バンキングシステム」)について、株式会社島根銀行(本店:島根県松江市、取締役頭取:長岡 一彦、以下「島根銀行」)における本システム導入が完了し、本日稼働を開始いたしましたので、お知らせいたします。
本件は、前年度に稼働させた福島銀行に続く次世代バンキングシステムの第2号案件となります。
SBIグループの地方創生戦略の一つとして、地域金融機関の活性化による日本の経済成長を掲げており、質的転換を図ろうとする強い意志があれば地域金融機関はその存在価値を高めていくことができると考えています。地域金融機関の果たすべき役割の重要性は益々高まっており、地域事業者の事業承継支援や地域における事業立上げ、事業転換、事業提携支援等を通じた新たな資金需要の創出、デジタル技術の進展に伴う銀行業務の抜本的な改革、フィンテック事業者の有する技術・サービスの速やかな活用による顧客利便性の向上などが求められています。
【次世代バンキングシステムの主な特徴】
フルAPI化
従来のシステムに比べて、開発やメンテナンスが容易なため、新商品の開発期間の大幅な短縮(新商品は1か月程度)およびシステムの修正や変更を随時行うことが可能です。
パスワードレスのFIDO認証を導入
個人・法人インターネットバンキングおよびバンキングアプリにおいてFIDO*1に準拠した二要素認証(生体認証・端末保持認証)によるログインを実現しています。これにより、お客様はパスワード入力が不要となるとともに、近年増加しているフィッシング詐欺による口座の乗っ取りや、サイバー攻撃によるパスワード漏洩のリスクを低減しています。特に法人インターネットバンキングでは、邦銀として初めて*2 FIDO2認証を採用しました。
*1 FIDO:Fast IDentity Onlineの略 *2 当社調べ
SBI金融クラウドの採用
従来は処理量のピークに合わせたインフラの準備が必要でしたが、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築したSBI金融クラウドの採用により、必要な時に必要なインフラリソースを使うことができるため、コストインパクトが最適化されています。また、AWSから提供されるシステム保守やセキュリティ対応が日々進化しているため、先進性の高いシステム基盤を利用することができます。
今後も当社は、SBIグループの力を結集し、新技術やプロダクトを組み合わせることで、個々の地域金融機関では対応が難しいシステムのセキュリティの強化や、従来をはるかに上回るスピードでの開発、サービス提供を実現してまいります。
また、次世代バンキングシステム導入行である福島銀行・島根銀行の運用・管理支援に注力するとともに、これまでに培った知見・ノウハウを活かして、幅広く金融機関向けに本システムを提案してまいります。
以上