サーチナ、ジェトロ中国内陸部でのアンテナショップ事業を受託
－サーチナ総合研究所が湖南省長沙市での日本食品試験販売・マーケティングを実施－

2010年8月25日
サーチナ総合研究所
http://jp.searchina.com.cn/

　株式会社サーチナ（本社：東京都中央区、リサーチ業務は上海現地法人・上海サーチナ＝サーチナ総合研究所）は、独立行政法人日本貿易振興機構（以下、ジェトロ）上海センターが実施する「2010年度 中国内陸部におけるアンテナショップ的事業」を受託しましたので、お知らせします。

ジェトロが提示した事業目的は、下記になります。
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　2007年頃まで順調な伸びを続けていたわが国の農林水産物の輸出額は、世界的経済不況の長期化や円高の進行のなかで、08年に前年比－1.6％と減少に転じ、09年には前年比－12.3％の大幅な減少となった。政府では2017年までに農林水産物・食品の輸出額1兆円を目指すことを掲げているが、目標達成のためには輸出促進に向けた一層の努力が求められている。

　そこで、人口規模が大きく、その成長性が世界的に注目を集めている中国、とりわけ、世界的な不況下にあっても高成長率を維持しており、これまで関連情報が限られ日本食市場の開拓に向けた取り組みが進んでいない内陸部を対象に、日本産食品の輸出可能性を探る事業を実施する。
******（ここまで）*****

　本事業では、人口規模や所得水準、日本食の浸透状況を考慮し、中国内陸部でも有数の経済都市である湖南省長沙市（※1）を実施都市に設定します。また、アンテナショップでの販売に向けては、中国内陸部における試験販売によって、現地のニーズを把握し、新たな販路開拓を目指す日本の食品メーカーを公募することにより、約50の商品アイテムを選定します。選定した商品アイテムの、日本から中国への輸出入・通関、上海から長沙までの中国国内輸送を含む物流全般、長沙での約1カ月間にわたるアンテナショップの展開と試験販売、アンテナショップそのもの及びその周辺で行う現地消費者に対する試食を含めたマーケティング・リサーチ、以上の全ての一連の業務をサーチナ総合研究所が担うことになります（一部業務はサーチナのパートナーと協力して進めます）。

　長沙でのアンテナショップ展開においては、長沙に早くから進出し、地元に根付いている日系百貨店で、現地NO.1の小売店である平和堂の全面協力を得る予定です。アンテナショップ自体も平和堂の店舗内にて設置する予定で、アンテナショップは、平和堂の年祭にあわせて、2010年11月後半に開店し、約1カ月間、試験販売・試食マーケティングを行う予定です。長沙において、ここまで多種多様な日本産食品を扱った大規模なアンテナショップ・物産展の開催は初めてとなります。

　本事業は、日本の食品が中国内陸部で受け入れられる素地はあるのか、現地の人々の嗜好や商品の価格・パッケージ、さらには文化・習慣といった側面からもアプローチし調査を行います。また、サーチナの中国全土45万人の中国現地モニターを活用して、長沙市（及びその周辺）限定の1000人規模のインターネット調査を行います（長沙市在住のモニターは約8000人　※2）。中国内陸部の特定の地域をターゲットにした比較的大規模なネット調査においても、今までに例がなく、日本では初めての試みです。長沙の食及び日本産食品受容度などに対して、定量的に徹底把握します。

　日本産食品の新たな販路を探るべく、サーチナはジェトロと協力して本事業に全力で傾注する予定です。なお、本事業の期間は2011年3月までで、最終報告書の公開部分は、ジェトロのウェブサイトに後日掲載される予定です。

※1 湖南省長沙市について長沙市（ちょうさし）は中華人民共和国湖南省の省都。古い歴史をもつ国家歴史文化名城として知られ、経済的にも湖南省の中心として発展している。株洲市・湘潭市とともに、中国の製造業の中心の一つである「長株潭都市群」を構成している。漢代（紀元前2世紀）の古墓で、2000年以上の時を超えて生けるがごとくの死体が発見された馬王堆漢墓があることでも有名。GDP（域内総生産）は3744億元（上海市の約4分の1）、常駐人口は664万人（上海市の約3分の1）、今後発展が期待されている中国中西部地域（内陸部）の代表的な都市の一つ。
http://search.searchina.ne.jp/wiki/?%e9%95%b7%e6%b2%99

※2 サーチナの中国現地モニターの数量はいずれも2010年7月末現在のもの。
http://jp.searchina.com.cn/search/

■ 株式会社サーチナ