2012年9月21日
SBIホールディングス株式会社
SBIジャパンネクスト証券株式会社
SBIホールディングス株式会社の子会社でPTS(私設取引システム)を運営するSBIジャパンネクスト証券株式会社(以下、「当社」)は、このたび株式売買システムであるマッチングエンジンの性能改善を実現し、2012年9月24日から稼働させる予定となりましたのでお知らせ致します。性能改善を達成することで、当社のマッチングエンジンは世界最速水準のパフォーマンスとなる予定です。
性能改善について
今回の性能改善により、マッチングの注文受付に要する時間(以下、「レイテンシー」)は約400マイクロ秒となり、また来年早々にはさらに低レイテンシーの100マイクロ秒未満を達成することが可能となる通信規約(OUCHプロトコル)の提供を予定しております。
現行システム | 性能改善後 (2012年9月24日~2013年1月) | OUCH提供後 (2013年1月以降) | |
レイテンシー(マイクロ秒) | 1,000 | 400 | 100 |
秒間処理件数 | 4,200件 | 40,000件 | 40,000件 |
当社は、本年2012年10月に予定されているPTS取引における5%TOB規制(※)の緩和や現在18社ある当社への取引参加証券会社の増加などを背景に、売買代金の更なる拡大を見込んでおり、今回のマッチングエンジンの性能改善により、取引参加者のニーズに十分に対応することが可能と考えております。
当社の運営する私設取引システム「ジャパンネクストPTS」は、2012年8月度の月間売買代金が9,252億円(チャイエックスは4,151億円)、対東証比率(立会外除く)も4.5%(同2.0%)と過去最高記録を更新するなど、日本最大のPTS市場となっております。
今後も当社は、投資家の皆様により利便性の高い取引市場を提供できるよう、性能改善等に取り組んでまいります。
(※) 5%TOB規制:現行の金融商品取引法では、PTSは取引所外取引とみなされ、株式の5%超を買い付ける場合はTOB(株式公開買い付け)を行う必要がある。