2013年3月19日
SBIホールディングス株式会社
ファクタ出版株式会社が運営する『FACTA Online』2013年4月号に当社グループに関する記事(以下「本件記事」といいます)が掲載されておりますが、当該記事は、同社による度重なる他の記事同様、事実と異なる記載によって当社グループのお客様や株主などのステークホルダーの皆様に誤解を生じさせる可能性があり、それに加えて当社グループを誹謗中傷する内容や悪意に満ちた表現が含まれていることから、取り急ぎ、本件記事に対する当社の見解を以下のとおりご説明致します。
なお、本件記事は当社として到底看過することはできないと考えておりますので、今後法的な対応等の実施も検討してまいります。
すなわち、「SBI未公開株組入ファンドⅢ」は、2012年12月25日付リリースのとおり、同ファンド保有株式を現物出資して、SBIバイオテック株式の割り当てを受けましたが、その際の割当価額の評価額は、2012年12月末時点で1株当たり20万円となりました。これに対して、「SBI未公開株組入ファンドⅢ」の取得価格については、SBIバイオテック株式の気配相場が発表されなくなってから1カ月経過後もその状態が継続しており、このような場合には未公開企業の直近決算期の1株当たりの純資産価格で評価するとする投資信託協会の規則に従って、2013年1月末時点で1株当たり2万8847円30銭としたものです。
しかしながら、2012年12月末以降、SBIバイオテックの経営状態が大きく変化したというものではなく、SBIバイオテックの時価評価額は引き続き1株当たり20万円であると考えられることから、「SBI未公開株組入ファンドⅢ」における1株当たり2万8847円30銭という評価額との差分は、将来的に同ファンドの投資家の方々に帰属する含み益に相当するものと考えております。
他方、当社が保有するSBIバイオテック株式については、上記の投資信託協会規則の適用がないため、引き続き時価である20万円で評価しております。
したがって、「SBI未公開株組入ファンドⅢ」と当社とで、保有するSBIバイオテック株式の評価額が異なることについて、何ら恣意的ないし不適切な点はございません。
すなわち、「SBI未公開株組入ファンドⅢ」はルクセンブルグ籍であり、その監査は同国のデロイトが行っており、優成監査法人は監査を行っておりません。
また、優成監査法人は、当ファンドが投資している私募投信の監査にも関与しておりません。
*SBIバイオテックおよび同社子会社Quark Pharmaceuticals, Inc. について
SBIバイオテックは、世界の研究者ネットワークを通じて、がん・免疫疾患をはじめとする難病の治療法や革新的な新薬の開発を進めております。自然免疫での重要な役割に注目が集まっている樹状細胞(pDC)に対する複数の抗体パイプライン(ILT7:自己免疫疾患の治療薬等はMedImmune, LLC(米国)に導出済)を有しており、核酸医薬の分野において中国の長春華普(Changchun Huapu)生物技術有限公司と提携しDNAタイプ核酸の複数のパイプライン(GNKG168:慢性及び急性リンパ性白血病の適用で米国で臨床開発、GNKS356:自己免疫疾患の治療薬等)の研究開発を行っているほか、米国ベイラー研究所との提携による免疫細胞療法の臨床研究等が進んでおります。
またQuark Pharmaceuticals, Inc. (以下「Quark」といいます)は、米国カリフォルニア州に本拠を有するバイオベンチャー企業として、siRNA医薬の研究・開発において世界をリードしており、臨床開発レベルのsiRNAパイプラインを数多く保有しております。Quarkの主要開発品目である加齢性黄斑変性症・糖尿病性黄斑浮腫治療薬候補PF-665は全世界の販売権利をPfizer, Inc.(米国)に移譲しており、その開発は臨床第2相試験の後期段階に入っております。また、もう一つの主要開発品目である急性腎障害・臓器移植後臓器機能障害治療薬候補QPI-1002はNovartis International AG(スイス)が全世界の販売権利の優先交渉権を保有しており、その開発は臨床第2相試験まで進行しております。このほかにも、Quark独自で非動脈炎性前部虚血性視神経症治療薬候補の臨床第2相試験を行っております。
両社のもつこれらパイプラインとその臨床試験の進捗状況を東京証券取引所におけるマザーズ新規上場のガイドラインと照らしあわせた結果、SBIバイオテックの株式公開は可能と考えられることから、同社はみずほ証券を主幹事として2014年12月期中の株式公開を目指して現在準備を進めております。
以上