2014年3月17日
SBIホールディングス株式会社
SBIファーマ株式会社
株式会社リプロセル

 SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)の子会社で 5-アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員CEO:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)とES/iPS細胞の研究試薬販売や創薬支援、臨床検査事業を手掛ける株式会社リプロセル(本社:神奈川県横浜市港北区、代表取締役社長:横山 周史、以下「リプロセル」)は、ALAを応用したES/iPS細胞関連技術に関する共同研究契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。

 今回の共同研究契約の締結により、SBIファーマの持つALAの細胞活性化能を利用する技術とリプロセルの持つES/iPS細胞技術を融合し、ES/iPS細胞の培養と分化誘導(※2)を効率化することで、リプロセルのiPS細胞事業を飛躍的に加速化・効率化できるものと期待しています。SBIファーマにとってはALAの新たな応用分野の開拓が期待でき、本共同研究は両社にとって大きな意義を持つものです。

 SBIファーマとリプロセルは、今回の共同研究契約の締結を通して、一層の医療の発展に貢献をしていきたいと考えております。

【株式会社リプロセルについて】
 リプロセルは、2009年に世界で初めてヒトiPS細胞を用いた創薬支援事業を開始した、ES/iPS細胞ビジネスの先駆者であり、現在、ES/iPS細胞に関する世界最先端の研究成果を、研究試薬、創薬支援、テーラーメイド医療、臨床検査など広く利用できる形で事業化しております。「万能細胞」と呼ばれるES細胞/iPS細胞の培養に、同社製品が有効であることが示されていることから、世界的にヒトES/iPS細胞の研究が進んでいる中で同社のビジネスも順調に拡大し、今後は再生医療やテーラーメイド医療などの次世代医療の発展への貢献も期待されています。

【SBIファーマ株式会社について】
 SBIファーマは、国内では既にALAを利用した悪性神経膠腫の経口体内診断薬「アラグリオ」を販売しているほか、国内外の様々な大学や医療機関等と共同でALAを利用した創薬開発や臨床研究を進めております。

(※1)5-アミノレブリン酸(ALA)とは:体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与するタンパク質の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。ALAは、焼酎粕や赤ワイン、かいわれ大根等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
(※2)分化誘導とは:ES/iPS細胞に適切な刺激を与え、臓器を構成する細胞など特定の機能を持つ細胞に再び変化させること。ES/iPS細胞を用いた再生医療の根幹となる技術で、分化誘導の効率がES/iPS細胞利用の効率を左右します。また、分化した細胞に未分化のES/iPS細胞が混入することの危険性も指摘されています。

以上