2015年9月16日
SBIホールディングス株式会社
SBIインベストメント株式会社

SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)の子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島 克哉、以下「SBIインベストメント」)は、同社の運営するファンドを通じて、超小型衛星の設計開発および超小型衛星を利用した宇宙ソリューションを提供する株式会社アクセルスペース(以下「アクセルスペース社」)へ出資を行いましたのでお知らせいたします。なお、今回の出資はアクセルスペース社の実施した総額18億円の第三者割当増資を事業会社及びSBIホールディングスの関連会社である株式会社環境エネルギー投資(本社:東京都品川区、代表取締役社長:河村 修一郎)が運営するファンドなどの他ベンチャーキャピタルと共同で引受けたものとなります。

このたびSBIインベストメントが出資したアクセルスペース社は、東京大学と東京工業大学によるCubeSatプロジェクトにおいて世界で初めて超小型衛星の打ち上げに成功したメンバーが主体となり、2008年8月に設立されました。同社は重さ100kg以下の超小型人工衛星の設計開発を中心事業としており、2013年11月に世界初となる民間商用超小型衛星を打ち上げるなど、既に超小型衛星の開発、製造、打ち上げについて実績を誇っております。アクセルスペース社は今回の第三者割当増資による調達資金を利用して地球観測用の超小型衛星を新たに打ち上げ、地球観測画像データ事業に参入する予定となります。 打ち上げ予定の超小型衛星「GRUS(グルース)」
打ち上げ予定の超小型衛星
「GRUS(グルース)」

これまで米国と旧ソ連を中心として国家によって主導されてきた宇宙開発・利用は、近年商業化が進み、民間企業によっても推進されつつあります。日本においても宇宙開発・利用の基本的枠組みを定める宇宙基本法が2008年に施行された他、民間事業者が宇宙活動を行う際のルールを定める宇宙活動法が内閣府宇宙戦略室を中心に検討されており、民間事業者による宇宙での産業活動の促進が着々と進んでおります。

宇宙での産業活動には放送衛星・通信衛星事業からロケット事業など様々な広がりを見せていますが、近年注目を浴びているのが人工衛星を用いたリモートセンシングです。リモートセンシングとは人工衛星や航空機などに観測装置を載せて地球観測を行うことを指し、気象観測、地図作成、陸域・海域監視など多岐にわたる用途があります。現在、人工衛星によるリモートセンシング市場は全世界で約2,000億円と言われており、米国を中心として民間企業による衛星画像の利用が拡大していることを背景に、年率10%程度での成長が見込まれています。また、国内においても法制度の整備が進み、民間主導の宇宙利用が促進されることで、市場は今後拡大することが期待されています。

SBIインベストメントでは、IT、モバイル・ワイヤレス、バイオ・ライフサイエンスや環境・エネルギー関連分野などの成長分野のベンチャー企業に重点を置いて投資、育成を行っております。今後は成長産業として期待される宇宙開発利用分野につきましても、投資を拡大していきたいと考えております。

【株式会社アクセルスペースの概要】
事業内容 超小型衛星等を活用したソリューションの提案
超小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造
超小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託
設立年月 2008年8月
本社 東京都千代田区神田小川町二丁目3番13号 M&Cビル7階
代表者 代表取締役 中村 友哉
URL http://www.axelspace.com/

以上