2016年6月28日
SBIソーシャルレンディング株式会社
当社は、2016年3月2日付「玄海キャピタルマネジメント社との業務提携に関するお知らせ」にてお知らせしましたとおり、株式会社玄海キャピタルマネジメント(本社:福岡市中央区、以下「玄海キャピタルマネジメント社」)と業務提携に関する覚書を締結し、同社の新規事業部と共に太陽光発電事業やヘルスケア事業等のオルタナティブ投資案件におけるソーシャルレンディングを活用した資金調達スキームを検討してまいりましたが、この度、玄海キャピタルマネジメント社のグループ会社である株式会社玄海インベストメントアドバイザー(本社:東京都千代田区、以下「玄海インベストメントアドバイザー社」)と協業第1弾となるローンファンドを組成する運びとなりましたので、お知らせいたします。
玄海インベストメントアドバイザー社は、独立系不動産投資顧問会社である玄海キャピタルマネジメント社の新規事業部門が分離して発足しました。代表取締役の文智勇氏をはじめとして、学研グループが運営するサービス付き高齢者向け住宅を保有する私募ファンド、鹿児島県霧島市における太陽光発電(メガソーラー)事業参画等の実績を持つメンバーにより構成され、再生可能エネルギー、ヘルスケア、インバウンド等、今後の発展が期待される社会的ニーズの高い事業分野の投資案件の発掘に力を入れています。
両社による協業ローンファンドには、「かけはし」と愛称を付けてシリーズ化する予定です。この「かけはし」の愛称には、投資家の皆様よりご出資いただいた資金が、◆再生可能エネルギーの普及・拡大や社会全体の環境負荷低減への貢献による現在から未来への架け橋、◆増加する高齢者住宅・介護施設の供給ニーズに応えることによる健康と豊かな人生への架け橋、◆観光立国の実現や2020年東京オリンピックを目前に高まる海外から日本へのインバウンド観光ニーズに対する架け橋として有効活用されるべく、願いを込めております。
こうした社会的ニーズが高く、専門的な観点から安全性が高いと判断され得るプロジェクトであっても、立上げ期においては金融機関や機関投資家、投資ファンド等の理解を得るのが難しく、資金調達には時間を要することも多くあります。当社は、玄海インベストメントアドバイザー社との協業により、ソーシャルレンディングを用いた資金調達スキームを提供すると同時に、投資家のお客様に新たな投資機会を創造することで、より満足いただけるサービスを提供して参りたいと考えております。
なお、本商品はSBIソーシャルレンディングのウェブサイトからお申込が可能です。本商品のリスク、手数料、その他詳細な内容につきましては、SBIソーシャルレンディングのウェブサイト(https://www.sbi-sociallending.jp/pages/msbl1_fund)よりご確認ください。
左:玄海インベストメントアドバイザー社 代表取締役 文智勇氏 右:当社 代表取締役 織田貴行
■玄海インベストメントアドバイザー社 代表取締役 文 智勇 氏 より
弊社は投資銀行出身の投資専門家、元大手商社のインフラ投資、格付け専門家、不動産鑑定士、会計士等のプロ集団で構成されたリアルアセット投資専門の会社です。リアルアセットとは不動産投資も含みますが、単純な不動産投資から一歩進んで、主にインフラ(空港・発電所・ガスパイプライン・船舶・飛行機等)を対象にする投資を意味します。
リーマンショックや今回の英国離脱等が起きると、株式市場・債券市場は大きく動揺しますが、リアルアセット投資は国もしくは自治体との確かな契約をベースにするため、一定の利益を確保できる長所があります。一方で投資金額単位が大きく、期間が長いため、個人投資家には投資機会がなかなか紹介されない傾向があります。最近は日本を含め、世界各国の生命保険・政府系ファンド・年金などの機関投資家はリスクが高い株式投資から着実に収益が期待できるリアルアセットにシフトする傾向が見られます。
特に、日本の場合は再生エネルギーを普及させるために、20年間同じ金額で買い取る固定価格買取制度(FIT制度)が2012年から導入され、日本の再生エネルギーは海外の機関投資家から非常に人気が高くなっています。弊社はマクロ成長ストーリーがあるセクターにフォーカスする戦略をとっており、再生エネルギー以外にもヘルスケアビジネス(特に特別養護老人ホームか介護有料老人ホームなど)と来日観光客の増加がしばらく期待できるインバウンドホテルビジネス(特に外国人の利用が9割以上を占めるホテル・ホステル)の3つのセクターに特に力を入れております。
機関投資家対象のビジネスをしていく中で、いつもネックになるのは、機関投資家の最小投資金額(チケットサイズ)が100億円単位であることです。機関投資家としては兆円レベルで運用するため、億円単位の投資は検討の対象外となってしまい、大型の案件を発掘するのに大変な苦労をしてまいりました。一方で、10億円単位の良質の案件は意外と多く、今までは投資機会を相当逃がしてきたと考えております。
そこで、世の中に散在している小型の案件を束ねてプーリングすることにし、例えば太陽光発電所は2メガワットの案件が約10億円程度、75室規模の老人ホームも約10億円程度であるので、このような規模の案件を基準とし、ソーシャルレンディングを活用した資金調達等により10件ほど集め、弊社と付き合いがある世界各国の機関投資家に卸すようなビジネスモデルを皆様にご提案することになった次第です。幸いに北欧の年金・中東の政府系ファンド(SWF)、アジア諸国の生命保険会社・国営企業・日本の機関投資家など弊社と付き合いが長い機関投資家は、再生エネルギー・ヘルスケア・インバウンドアセットに対する投資意欲が旺盛である一方で、相応の案件が無く、紹介できない状況が続いております。
今後、SBIソーシャルレンディング社の投資家の皆様に、機関投資家の厳格な投資基準に合う案件を厳選し、良質の案件を紹介できる機会ができたことを大変うれしく思っております。「かけはし」の愛称のように、皆様の投資を機関投資家の投資につなぎ、日本の更なる再生エネルギーの普及・お年寄の方がより快適に過ごせる社会・外国人により良いおもてなしが提供できる社会に繋ぐ“架け橋”の役割を果たせれば幸いです。
【ソーシャルレンディングとは】
ソーシャルレンディングとは、「お金を投資したい人(投資家)」と「お金を借りたい人(借手)」を、インターネットを通じて結びつける新しい金融サービスの形態であり、FinTechの一つとしても注目されています。このサービスのメリットは、インターネットを活用することで、低コスト経営を行うことが可能となり、そこで生まれるコストメリットを投資家及び借手の双方に還元できる点にあります。これにより、投資家に対しては利回りが高い新たな投資商品を提供し、借手に対してはより低い金利での資金調達機会を創造することが可能となります。
以上
商号 | : | 株式会社玄海キャピタルマネジメント |
設立 | : | 2006年5月 |
所在地 | : | 福岡市中央区大名2-4-22 新日本ビル3F |
代表者 | : | 松尾 正俊 |
URL | : | http://www.genkaicapital.com/ |
事業内容 | : | 不動産ファンドマネジメント、アセットマネジメント 不動産アドバイザリー、不動産仲介 他 |
商号 | : | 株式会社玄海インベストメントアドバイザー |
設立 | : | 2016年3月 |
所在地 | : | 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビルヂング3F |
代表者 | : | 文 智勇 |
URL | : | http://www.genkaiinvestment.com/ |
事業内容 | : | 不動産に関するコンサルティング 再生可能エネルギーアセットに関するコンサルティング 経営コンサルティング |
商号 | : | SBIソーシャルレンディング株式会社 |
所在地 | : | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー17F |
代表者 | : | 織田 貴行 |
株主 | : | SBIグループ(100%) |
貸金業登録番号 | : | 東京都知事(2)第31360号 |
日本貸金業協会会員 | : | 第005783号 |
第二種金融商品取引業 | : | 関東財務局長(金商)第2663号 |
金融商品取引業協会 | : | 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 |
URL | : | http://www.sbi-sociallending.jp/ |