2016年9月16日
SBI Ripple Asia株式会社

SBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾 吉孝)とブロックチェーン技術を活用した次世代決済基盤を開発、提供しているRippleリップル Labsラボ Inc.(本社:米国サンフランシスコ、CEO:クリス・ラーセン、以下「リップル社」)が日本を含むアジア地域を事業対象として共同設立したSBI Ripple Asia株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:沖田 貴史)は、リップル社が、同社の提供するグローバルネットワークに、新たに6つの銀行が参加したとのプレスリリースを行いましたのでお知らせいたします。

以下は、リップル社の英文リリースの原文を抄訳したものです。

リップル社発表のプレスリリース:
(URL)https://ripple.com/ripple_press/ripple-adds-several-new-banks-global-network/

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Rippleグローバルネットワークへの参加金融機関の拡大について
~商用利用に向けた実通貨でのパイロット運用を実施~

金融決済ソリューションのグローバルプレイヤーであるリップル社は、本日新たに6つの銀行が、国際送金の改善を目的として、「Ripple」の拡大するネットワークに参加したことを発表致します。
今回参加するのはスタンダードチャータード、ナショナルオーストラリア銀行 (NAB)、みずほフィナンシャルグループ (MHFG)、BMOフィナンシャル・グループ、 サイアム商業銀行 (SCB)及び 上海華瑞銀行の6行になります。

「2016年は、最も先進的な金融機関が、ブロックチェーン技術を、実証実験段階から、実際の決済や送金に活用する1年となっている。拡大を続けるRippleネットワークは、世界中の銀行とその顧客とを結ぶ我々のオープンアプローチに対する支持を表し、新たな経済機会と世界中でシームレスな価値の流れを可能にする最新の決済システムを我々は建設している」とリップル社の共同創業者CEOであるクリス・ラーセンは述べています。

これらの先進的な銀行は、Rippleの分散金融技術の利点を生かし、高頻度・少額の国際決済という新たな顧客ニーズに対して、決済にかかる時間とコストを大幅に削減することができるようになります。利用用途は様々ですが、これらの金融機関はRippleを通じて実際の送金を行い、商用利用を目指します。例えば、上海華瑞銀行はリップル社と共同で、増加する個人顧客向けの新たなクロスボーダー決済に取り組み、リアルタイムで、圧倒的な低コストでの国際送金を可能にします。

本日のリリースは、先月の日本における送金技術基盤としてRipple を使う銀行コンソーシアム設立のリリースに続くものです。SBI Ripple Asia株式会社では当初15行が参加し、30行程度まで増加すると見込んでおり、2017年春に新サービスが提供される予定となっています。

既存のリップル社の顧客はサンタンデール、ウニクレディト、UBS、カナダロイヤル銀行(RBC)、ウエストパック銀行、ライゼバンク、カナダ帝国商業銀行(CIBC)、ナショナル・バンク・オブ・アブダビ、ATBフィナンシャル及びフィドール銀行などとなっています。エンタープライズ向けブロックチェーンソリューションの唯一の事業者として、リップル社は成長し、グローバル銀行上位50行のうちの15行(うち10行は商用利用フェーズ)を含むグローバルネットワークとなっており、また30を超える銀行が実証実験を完了しています。

リップル社の技術を活用する銀行からのコメントは、以下の通りです。

「1年間に155兆ドルを超える法人間国際送金において、顧客のためだけではなく将来の資金決済業界のために、国際送金をより容易に、より速く行うための技術革新を続けていくことは重要である。また資金決済、商業及び投資業務に携わる先進的な国際銀行として、このパートナーシップは顧客のために革新的なソリューションを構築するためのデジタル化において大きな進展である」とスタンダードチャータードのグローバルヘッドであるGautam Jain氏は述べています。

「私たちは、ブロックチェーンが他社との差別化をもたらすような競争優位性を有し、私たちの顧客の期待に沿い、顧客基盤を拡大させるものと見ている。例えばリップル社の技術を利用して、個人顧客向けに、中国から米国及び他の国々にリアルタイムでの国際送金サービスを提供することなどに私たちは取り組んでいる」と上海華瑞銀行のジェネラルマネージャーであるAndrew Fang氏は述べています。

「私たちのビジョンは、新たな技術を擁して、高品質で、より低コストのサービスを、顧客に提供することである。リップル社と共に、新たなブロックチェーン技術を活用して、我々の顧客に対し、圧倒的に早く、より利便性の高い国際送金サービスを提供できることを楽しみにしている」とサイアム商業銀行 (SCB)の最高技術責任者であるColin Dinn氏は述べています。

リップル社について
リップル社は、究極的には、Valueを情報のように交換をできる「Internet of Value (IoV)」を引き起こすグローバル金融決済ソリューションを提供しています。
リップル社のソリューションは、銀行が、コルレス銀行を介さず、直接取引することで、リアルタイムの確実性をもって、トータルコストを引き下げることを可能にします。また、デジタルアセットであるXRPを活用することで、さらなる流動性コストの低減を図る選択肢も提供しています。Rippleと提携する世界中の銀行は、国際送金を改善し、成長するリップル社のグローバルネットワークにおける金融機関やマーケットメイカーとして参加することができます。

リップル社は、サンフランシスコ・ニューヨーク・ロンドン、シドニーとルクセンブルクに拠点を構えるスタートアップ企業です。
「Internet of Value」の提唱者として、リップル社は Federal Reserve’s Faster Payments Task Force Steering Committee のメンバーであり、また W3C’s Web Payments Working Groupの共同会長を務めております。

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以上