2019年10月10日
SBI生命保険株式会社
日本人の平均寿命が延伸する一方で、老後資金の不足が話題となった昨今、日本では将来への不安が大きく広がっています。会社員として定年まで勤め上げた人にも悠々自適な生活が待っているわけではなく、多くの人が退職後も働き続けなければ生活を維持できないという厳しい現実があります。
そのような状況下で人々が抱えている不安の意識を探り、顧客意向等の適切な把握を行うため、SBI生命保険株式会社(東京都港区、代表取締役社長:小野尚、以下「SBI生命」)は、2019年8月30日から9月2日にかけて、全国20代から60代の男女に対し、「将来の不安に対する意識についてのアンケート調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルを集計いたしました。
その結果、少子化や未婚化、核家族化等の進展により、支え合うことが難しくなりつつある社会の状況が浮き彫りになり、多くの人々の切実な現実と不安の実態が明らかになりました。
【調査結果サマリー】
将来について不安に感じること1位は「病気(生活習慣病・がんなど)」で73.1%が不安と回答。
40代の5割は「病気で働けなくなる」、50代の5割は「充分な収入が得られなくなる」に不安。
もしも病気になった場合、最も心配に感じるのは働くことや収入減に関すること。(「充分な収入が得られなくなる」「働けなくなる」「仕事を失う」の合計31.5%)
将来の不安解消のために今後行いたい手段トップは「貯金を増やす」こと。
男性30代、女性20代は「保険の見直し・加入」に意欲的。
以上の結果を踏まえ、SBI生命は、お客さまにとって最善の商品の提案を行うために、顧客中心主義に基づき、革新的な保険商品・サービスの開発・提供に努めてまいります。
Q1)将来についてどのようなことに不安を感じますか。(複数回答)
全国の20-69歳の男女1,000名(全回答者)に、将来について、どのようなことに不安を感じるか聞いたところ、最多回答は「病気(生活習慣病・がんなど)になる」で73.1%となりました。次いで「災害にあう」(59.5%)「事故にあう」(59.3%)と、昨今続発する自然災害や交通事故など世相を反映する結果となり、「貯金がない」(45.7%)「もらえる年金の額」(43.0%)と続きました。
年代別にみると、40代は「病気やケガで働けなくなる」に不安を感じる人の割合が48.3%と他の年代に比べて高くなりました。(20代32.3%、30代38.3%、50代43.8%、60代26.2%)
また50代で「充分な収入が得られなくなる」に不安を感じる人の割合が51.2%と他の年代に比べて高くなりました。(20代36.0%、30代41.0%、40代42.4%、60代27.1%)
男女別年代別にみると、女性20代は「貯金がない」(59.0%)ことに、女性50代は「親の介護」(59.4%)に不安を感じている人の割合が他の年代に比べて高くなりました。
一方、男性20代の24.1%は「特に不安はない」と答えました。
「孤独になる」に不安を感じる人は25.1%で全体の4人に1人でした。
Q2)もしも病気になった場合、最も心配に感じるものは何ですか?(単一回答)
・ 最も心配に感じるのは「働けなくなる」ことや「収入減」に関すること
・ 男女共30代は「充分な収入が得られなくなる」ことが最も心配
・ 女性50代・60代は「家族に負担がかかる」ことが最も心配
全回答者に、もしも病気になった場合、何を最も心配に感じるかを1つ聞いたところ、働けなくなることや収入減に関する心配(「仕事を失う」「働けなくなる」「充分な収入が得られなくなる」の合計)が31.5%と他に比べて最も多くなり、年代を超えて、生きていくために働いて収入を得ることの重要性が浮き彫りになりました。
2位は「治療費がかかる」(25.3%)、3位は「家族に負担がかかる」(20.9%)となり、次いで生活費に関する心配(「生活費が払えなくなる」「子供の学費が払えなくなる」「住宅ローンが払えなくなる」の合計)(10.8%)という結果になりました。
男女別年代別にみると、男女共30代では「充分な収入が得られなくなる」の割合が他の年代に比べて高く(男性30代28.1%、女性30代25.0%)、女性50代・60代では「家族に負担がかかる」の割合が他の年代に比べて突出して高いことがわかりました。
Q3)将来の不安を解消するために、今後行いたいと思う手段はありますか?(複数回答)
・ 今後行いたいことは、「貯金」「倹約」「健康に気を使った生活」
・ 男性30代は「金融資産への投資」、女性30代は「副業する」に意欲的
・ 男性30代、女性20代は「保険の加入・見直し」に意欲的
・ 2割以上が「特に行いたいと思う手段はない」
次に、全回答者に、将来の不安を解消するために、今後行いたいと思う手段はあるかを聞いたところ、「貯金を増やす」(48.9%)、「倹約する」(36.4%)、「健康に気を使った生活」(27.7%)という結果となりました。
男女別年代別にみると、男性30代で「金融資産への投資」の割合が27.1%、女性30代で「副業する」の割合が27.2%と、他の年代に比べて高いことがわかりました。
また、男性30代と女性20代で、「保険の加入・見直し」(医療保険、死亡保険、就業不能保険の各項目で)の割合が他の年代と比較して高い傾向がありました。
一方で、全回答者の20.7%が「何も行いたいと思う手段はない」と答えており、2割以上の人が不安を抱えながらも、適切な手段が見つけられない状況にあることがうかがえました。
Q4)「将来の備え」としての貯金はありますか? 金額をお答えください。
・ 全回答者の2割以上の人は貯金が「0円~20万円未満」
・ 全回答者の5割の人は貯金が300万円未満
・ 2,000万円以上の貯金がある人は全体の13.6%
・ 女性50代の1割以上が「5,000万円以上」、男性50代の2割が「0円~20万円未満」
全回答者に、「将来の備え」としての貯金について、その金額を聞いたところ、 最も多かったのは「0円~20万円未満」(22.3%)、次いで「100万円~300万円未満」(14.3%)、「20万円~100万円未満」(13.0%)となり、約5割(49.6%)の人は貯金が300万円未満という結果となりました。
2,000万円以上の貯金がある人は全体の13.6%でした。(2,000~5,000万円未満7.9% +5,000万円以上5.7%)
男女別年代別では、女性50代では「5,000万円以上」の割合が13.9%と他の年代に比べて高い一方で、男性50代では「0円~20万円未満」の人の割合が20.6%と最も高い結果となりました。
※自由回答(記述式)より抜粋
⇒なぜ不安なのか、不安を感じる具体的な理由
⇒なぜ不安なのか、不安を感じる具体的な理由
⇒なぜ不安なのか、不安を感じる具体的な理由
【調査概要】
(調査実施機関 マイボイスコム株式会社)
(性年代内訳は男女各々10代ごとに人口構成比に沿うよう割付回収。
人口構成比の算出は平成31年1月1日住民基本台帳年齢階級別を参考とした)