産学連携ベンチャーへの共同出資について

2006年4月3日
ＳＢIホールディングス株式会社

当社は、公立大学法人横浜市立大学（本部：神奈川県横浜市、理事長：宝田良一）、医薬品等開発支援サービスの株式会社富士バイオメディックス（本社：埼玉県鴻巣市、代表者：鈴木晃）、分析機器運営会社の株式会社加速器分析研究所（本社：神奈川県川崎市、代表者：松井隆雄）とともに、新薬の開発コスト・期間の大幅な短縮につながる臨床試験受託サービス等を提供する横浜市立大学発ベンチャー、株式会社ベイ・バイオ・イメージング（本社：神奈川県横浜市、代表者：岡卓志、以下BBI）を本日設立いたしますので、以下のとおりお知らせいたします。

日本の製薬会社における一般的な新薬開発プロセスでは、動物実験の後に人への臨床試験（フェーズ　I　～　III ）を行いますが、ひとつの新薬が発売されるまでに要する期間は通常9～17年、経費は約700億円といわれております。新会社BBIにおいては、動物実験と臨床試験との間の段階で、薬物が目的部位にきちんと届いているのか、目的としない部位に集まっていないか等のスクリーニングを「フェーズゼロ」臨床研究として受託し、製薬会社の開発コスト・期間の劇的な削減を目指してまいります。

当社グループは、ベンチャーキャピタルファンドの運営を通じ、IT・バイオ分野を中心に多数のベンチャー企業への投資・育成実績を有しておりますが、新会社BBIにおいては出資はもとより、経営ノウハウの提供・産業界のネットワークを活用した営業支援及び新規事業の創出等に積極的に関与し、産学連携ベンチャーの早期収益安定化に寄与してまいります。また、現在当社グループにて運営するバイオ関連ベンチャーファンドの投資先及び今後の投資予定先のバイオベンチャーに対する技術評価手段としても、BBIの提供サービスを有効活用する予定です。なお、横浜市立大学において、当社代表取締役CEO北尾吉孝の提供による寄附講座（年間1,000万円×3ヵ年）の開設を予定しており、バイオ先端分野を担う人材の育成へも貢献してまいります。当社グループは今後も、大学発ベンチャーへの積極的支援を行ってまいります。

以上