2017年3月10日
モーニングスター株式会社

2017年3月期(2016年4月1日から2017年3月31日まで)の連結業績について、下記のとおりの予想となりますので、お知らせいたします。

1 2017年3月期(2016年4月1日~2017年3月31日)の連結業績予想 

(1株当たり当期純利益を除き単位:百万円)

売 上 高 営業利益 経常利益 親会社株主
に帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益
前回発表予想(2017年1月25日) 未定 未定 未定 未定 未定
今回修正予想 4,700 1,550 1,610 1,020 12.49円
(参考:前期比較等)
売 上 高 営業利益 経常利益 親会社株主
に帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益
2017年3月期今回予想(A) 4,700 1,550 1,610 1,020 12.49円
前期(2016年3月期)実績(B) 4,669 1,406 1,406 918 11.27円
前期比増減額(A-B) 30 143 203 101
前期比増減率(A-B)/B 0.7% 10.2% 14.5% 11.1%

2 業績予想の修正の理由等
当連結会計年度(2016年4月1日~2017年3月31日)の当社連結業績は、売上高が5期連続増収となり、営業利益および経常利益はいずれも8期連続増益 6期連続の最高益となる見込みです。また、親会社株主に帰属する当期純利益も8期連続増益 4期連続の最高益を達成する見込みです。
当連結会計年度は、当社グループの事業に関連性の高い投資信託市場において、2016年12月末までの9ヶ月間の国内公募追加株式投信の純資金流入額が2.8兆円と、前年同期間の9.3兆円から69.6%減少するなど厳しい市場環境にありました。
このような厳しい環境の中、過去最高益を更新する見込となるは、モーニングスターブランドが浸透し、当社の金融情報の意味が広く投資家の皆様に理解され、フィデューシャリー・デューティーを意識する金融機関のニーズに当社のサービスが対応してきた結果と思われます。 フィデューシャリー・デューティーを進める金融機関への、投資信託のラインナップ分析や導入ファンドの選定支援に関わる、ファンドレポートの売上高は着実に増加いたしました。
投資信託の販売員が顧客に適切な投資信託を提案するタブレットアプリの提供台数は当第3四半期末に45,622台と前年同期比で21.8%増加し、それに伴いファンドデータの売上が大幅に増加いたしました。

投資家の皆様にWEB上やセミナーで提供する、金融情報に対するニーズは好調に推移し、ウェブ広告&投資教育セミナーの売上は、当第3四半期(累計)に過去最高を達成いたしました。
子会社SBIアセットマネジメント株式会社が運営するファンドの信託報酬が、投資信託市場の不振により減少いたしますが、それをモーニングスター単体のファンドデータなどの売上が補って、連結売上は増収となる見込みです。
営業利益につきましては、ファンドデータ及びウェブ広告などの比較的利益率の高いサービスの売上が増加したこと、コストの抑制および削減を継続して行ったことにより、8期連続で2桁の増益となり、6期連続の最高益となる見込みです。
経常利益も8期連続増益 6期連続の最高益となる見込みです。
親会社株主に帰属する当期純利益は、後述3の特別利益および特別損失を計上する結果、8期連続増益となり、4期連続の最高益を更新し、1,020百万円程度となる見込みです。

3 特別利益および特別損失の計上について
以下のとおり、2017年3月に、純額で110百万円から165百万円程度の特別損益を計上する見込みです。

(1) 特別利益
2017年2月7日公表いたしました「子会社の会社分割によるマネールック事業の承継に関するお知らせ」のとおり、当社の子会社イー・アドバイザー株式会社(以下:イー・アドバイザー)は、同社が営むマネールック事業を会社分割により、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社(以下:SBIビジネス・ソリューションズ)へ承継する会社分割契約を締結いたしました。
会社分割予定日(効力発生日)である 2017年3月31日に、イー・アドバイザーはSBIビジネス・ソリューションズより、本事業の権利義務を承継させる対価として700百万円の金銭の交付を受ける予定です。
分割対象資産・負債の帳簿価格を差引き、2017年3月期に会社分割による移転利益を610百万円から625百万円程度、特別利益に計上する見込みです。

(2) 特別損失
当社は、2012年10月に中国情報サイト『サーチ
ナ』(http://searchina.ne.jp/)の運営のほか、金融機関への香港、中国金融データ及び企業情報の提供(以下:サーチナ事業)を行うSBIサーチナ株式会社を子会社化し、2014年9月に合併いたしました。
子会社化および合併の際に生じたサーチナ事業に係わる「のれん」の残高は2017年3月31日現在709百万円となる見込みです。
サーチナ事業は、現在年間45百万円程度の営業利益(2017年3月期見込)を確保しているものの、日中関係が長期に渡り停滞していることもあり、中国金融データへの需要は低迷しております。
そのため、サーチナ事業の現時点における収益性を鑑み、連結資産を健全化し、より収益性の高い事業に経営資源を集中するために、サーチナ事業に係わる「のれん」の減損損失を460百万円から500百万円特別損失に計上することといたしました。
なお、サーチナ事業は黒字であり、中国金融データ及び企業情報の提供は、総合金融情報として当社の不可欠なサービスであるため、来るべき将来の中国金融データへの需要の拡大に備えて、サーチナ事業はこれまでどおり継続していく所存です。

次ページ (参照)連結営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益の推移のグラフ

(参考)
連結営業利益の推移

連結営業利益の推移

連結親会社株主に帰属する当期純利益の推移

連結営業利益の推移

以上