2018年7月9日
SBIホールディングス株式会社

 当社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北尾 吉孝)はこのたびロシアの大手財閥で商業用不動産を管理・運営するイレイェブグループ(代表:Romanローマン Ilievイレイェブ)と、戦略的提携に関する覚書を締結いたしましたので、お知らせいたします。

 イレイェブグループが展開する不動産事業、マーケットプレイス事業はロシア最大規模で、ホテル、コンベンションセンター、ショッピングセンター、オフィスビルおよびレクリエーション施設といった商業用不動産の資産額は100億ドル超に上ります。さらにイレイェブグループが保有するマーケットプレイス「フードシティ」は、モスクワ市で消費される生鮮食品の30%以上のシェアを有しています。

 なお同グループの運営するマーケットプレイスと提携し中小企業向けにマイクロファイナンス事業などを展開するSimpleFinance LLCの親会社であるSF Holdings Company Plcへは、当社グループが運営する「FinTechファンド」を通じて出資済みです。

 当社とイレイェブグループはこのたびの戦略的提携に基づき、同グループが保有する不動産の証券化事業、同グループのマーケットプレイスの活用を通じて日本産商品・サービスのロシア展開を支援する商社事業、共同投資ファンドの設立による投資事業、SBIグループの100%子会社でロシアにおける商業銀行であるSBI Bank LLC(取締役会会長:畑尾勝巳、本社所在地:モスクワ、以下SBI Bank)等との戦略的協業等、幅広い分野で協力体制を構築してまいります。

 SBIグループでは、2016年5月の日露首脳会談で安倍首相よりプーチン大統領に提示された日露経済協力8項目の具体化に資する取り組みを進めており、2018年5月にはロシアの政府系ファンドであるロシア直接投資基金(Russian Direct Investment Fund、以下「RDIF」)と、同国のFinTech分野およびバイオテクノロジー分野を対象とした共同投資に関する契約を締結しています。SBIグループはこのたびのイレイェブグループとの戦略的提携を通じて、日露の架け橋として両国の経済・金融の一層の発展に貢献してまいりたいと考えております。

以上