2022年4月6日
新生企業投資株式会社

 当社の子会社である新生インパクト投資株式会社(東京都中央区、代表取締役 黄 春梅、高塚 清佳)が一般財団法人社会変革推進財団(東京都港区、理事長 大野 修一)と運営する日本インパクト投資2号ファンド(以下、「はたらくFUND」)は、カイテク株式会社(オフィス所在地:東京都港区、代表取締役社長 武藤 高史、以下「カイテク」)が実施する第三者割当増資を引き受けいたしました。

 カイテクは、「超高齢社会の日本を成功に導く」ことをビジョンに掲げ、人材不足に悩む介護施設の「介護業務」と有資格介護者の「すきま時間」をWeb完結でマッチングするプラットフォーム「カイスケ」の開発・運営を行っています。

 はたらくFUNDは、新生銀行グループである当社が国内の子育て関連事業へのインパクト投資※1を行うため、2017年1月に邦銀グループが運営する初のインパクト投資ファンドとして設立した日本インパクト投資1号ファンド(通称「子育て支援ファンド」)の後継ファンドです。「子育て・介護・新しい働き方関連事業」を投資対象とし、投資先事業者の成長支援や社会的インパクトの拡大を目指しております。

 厚生労働省によると、2025年度には約32万人、2040年度には約69万人の介護人材不足が試算されています。現在政府による、介護職員の処遇改善や人材育成、生産性の向上や外国人材の受け入れを含む環境整備等、介護人材確保に向けた総合的な対策が講じられていますが、介護人材不足に伴う社会課題はさらに深刻化する懸念があります。

 カイテクは事業を通じて、介護施設における介護人材不足解消と、有資格介護者の「すきま時間」を活用した、多様な働き方の実現を目指しています。これにより介護人材のスキルアップ・所得の向上や介護業務の質の向上が期待できることから、はたらくFUNDが目指す理念「多様な働き方・生き方の創造」に沿っていると判断し、今般のインパクト投資を実行いたしました。また投資検討段階から、カイテクの事業が社会に与えるインパクトを測定・可視化し、その結果を経営や事業プロセスの改善に活かす「インパクト測定・マネジメント」※2の導入について経営者と議論を重ねてきました。出資実行後も、社会的価値の創出と経済的価値の最大化の両面からカイテクをサポートすることで、インパクト投資のエコシステム構築を積極的に推進してまいります。

※1 経済的なリターンと社会的なリターンの両立を目指す投資。
※2 社会的インパクト評価を経営のPDCAサイクルに取り込み、マネジメントに活かすこと。

■ カイテク株式会社の概要
名 称 カイテク株式会社
設立日 2018年2月
代表者 代表取締役社長 武藤 高史
オフィス所在地 東京都港区赤坂二丁目8番地15
事業内容 介護ワークシェアリングプラットフォーム「カイスケ」の開発・運営
■ はたらくFUNDの概要
名 称 日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合(通称「はたらくFUND」)
設立日 2019年6月28日
無限責任組合員   日本インパクト投資2号有限責任事業組合
無限責任組合員
組合員
新生インパクト投資株式会社
一般財団法人社会変革推進財団
アドバイザー 株式会社みずほ銀行
期    間 投資期間5年、組合期間10年
投資対象 子育て・介護・新しい働き方関連事業を営むアーリーからレイターステージ企業
URL https://hatarakufund.com

以上