2022年4月27日
株式会社新生銀行

 当行は、このたび、東北電力株式会社(本社:宮城県仙台市、取締役社長:樋口 康二郎、以下「東北電力」)に対し、水力発電所の建設資金として、2022年4月27日に「グリーンローン※」を実行いたしましたので、お知らせいたします。

※グリーンローンとは、企業や地方自治体等が、調達した資金の全額を環境改善効果のある取り組みのため資金調達する際に用いられる融資のことをいいます。

 東北電力グループでは、「カーボンニュートラルチャレンジ2050」の実現に向けた取り組みの一つとして、東北6県および新潟県を中心に、再生可能エネルギーについて200万kWの開発を進めています。東北電力では、本グリーンローンにより調達した資金を、東北電力グループおいて再生可能エネルギー発電事業を行う東北自然エネルギー株式会社が山形県で開発する玉川第二発電所の建設工事に活用します。当該発電所は、脱炭素化に資する電源である水力発電に適した荒川水系玉川の特色を活かしており、CO2排出量削減に貢献します。

 東北電力は、自らが調達するグリーンローンがグリーンローン原則やグリーンローンガイドラインといった各種原則等で示されるグリーンファイナンスの要件を満たすことを確実にするため、「東北電力グリーンファイナンス・フレームワーク」を策定し、当該フレームワークが各種原則等の要求事項に適合していることについて、第三者評価機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社から資金調達前評価を取得しています。
 また、当行においても、当該フレームワークに定められる「調達資金の使途」「プロジェクトの評価と選定のプロセス」「調達資金の管理」「レポーティング」の4つの要素につき確認を行い、本件が当該フレームワークに従って計画・実施されることを、貸付人としての当行と、社内で独立性を確保した評価室のそれぞれの立場から確認しております。

 新生銀行グループでは、持続可能性や ESG/SDGs の観点に、環境・社会・経済など社会全般に対して正のインパクトをもたらすことを目的とする社会的インパクトの概念を融合させた「サステナブルインパクト」の取り組みを推進しております。こうした取り組みのもと、引き続き、お客さまのサステナビリティ課題に対する積極的な取り組みを通じて支援することで、環境・社会課題の解決に向けて貢献してまいります。

【案件の概要】
1.契約締結日 2022年4月27日(水)
2.借入人 東北電力株式会社
3.貸出人 株式会社新生銀行
4.資金使途 玉川第二発電所の建設資金
5.プロジェクト概要
・所在地: 山形県西置賜郡小国町
・2022年10月運転開始予定
・発電容量が最大出力14,600kWの水力発電事業(水路式)
豊富な水を利用して古くから電力開発が行われた連峰に位置し、上流には長者原発電所、玉川発電所が設置されています。これら既存発電所からの放流水と新たに設ける取水堰からの取水を行います。

以上