2022年6月14日
新生企業投資株式会社

 当社は、ベンチャー企業に投資を行う新生ベンチャーパートナーズ2号ファンドにおいて、株式会社ビビッドガーデン(東京都港区、代表取締役社長 秋元 里奈、以下「ビビッドガーデン」)が実施する第三者割当増資を引き受けました。新生銀行グループは、2022 年 5 月 13 日に公表した中期経営計画「新生銀行グループの中期ビジョン(以下、「中期ビジョン」)」の実現に向け、「地域金融機関や企業、住民、自治体の支援を通じた地方創生への取り組み」を推進しております。ビビッドガーデンの取組みは、生産者の支援を通じて地域経済の持続的な成長に資すると考えており、その一環として、増資の引き受けを行うものです。

 ビビッドガーデンは、「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」というビジョンを掲げ、2017年8月より農畜水産物などの産直通販サイト「食べチョク」の運営を正式に開始。 食べチョクは、生産者が個人に“直接”商品を販売できるプラットフォームで、消費者は出品されたこだわりの農畜水産物などを生産者から“直接”購入することができるサービスです。

 食べチョクは、2022年5月時点でユーザー数65万人、登録生産者数7,200軒を突破しました。流通額は2年で128倍に成長、4.4万点以上の商品数を扱う日本最大級のオンライン直売所となっており、野菜・果物をはじめ、米・肉・魚・飲料といった食材全般のほか、花や酒類なども出品されています。好みに合う生産者から定期的に新鮮な野菜が届く「食べチョクコンシェルジュ」や食べチョクが厳選した生産者から旬の果物が届く定期便「食べチョクフルーツセレクト」も提供しています。さらに、同一生産者の商品の送料がまとまる「カート機能」や、販売前に商品を取り置きできる「予約機能」などもあり、ユーザーのニーズに合わせた様々な買い方を提供しています。

 人口減少に伴う地方創生は、官民一体となって取り組むべき課題です。ビビッドガーデンはこれまでも全国様々な地方自治体と50件以上連携し、日本各地の生産者の販路拡大・販売促進を行ってきました。例えば、群馬県との取り組みでは、県内生産者の食材を紹介する特設ページの開設・出品研修会・送料無料キャンペーンなどを通じ、特産物の販路拡大やファンをつくるためのサポートを行いました。今回調達した資金をもとに、地方連携のさらなる強化、全国の生産者とのさらなる強固な基盤の構築を進めるとともに、食べチョクが、全国どの地域に住む生産者でも、またインターネットに不慣れな高齢の生産者でも、自慢の生産品を出品できるサービスとなることを期待しています。

 新生銀行グループは、中期ビジョンの基本戦略の一つとして、「事業を通じたサステナビリティの実現」を掲げており、当社においても、地方創生に取り組む企業への出資や、「子育て・介護・新しい働き方関連事業」を対象とするインパクト投資※1ファンドの組成・運営など、ESG投資※2に積極的に取り組んでおります。本投資を通じて、投資収益を期待するとともに、ビビッドガーデンへの事業支援を含む成長サポートを行い、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※1 「インパクト投資」とは、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を目指す投資手法。
※2 「ESG投資」とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の要素を考慮する投資手法。
■ 株式会社ビビッドガーデンの概要
名 称 株式会社ビビッドガーデン
設立日 2016年11月
代表者 代表取締役社長 秋元 里奈
本社所在地 東京都港区浜松町一丁目7番3号 第一ビル4F
事業内容 全国の生産者から食材や花などを直接購入できる産直通販サイト『食べチョク』の開発・運営
資本金 2,137百万円

以上