2022年11月29日
株式会社新生銀行

 当行は、DREAMプライベートリート投資法人(東京都千代田区、執行役員 竹内竜太、以下「本投資法人」)に対し、物流施設の取得に係る借り換え資金5億円について、「新生グリーンローン」として実行いたしました。本投資法人に対する「新生グリーンローン」の実行は本件で3件目となります。

 「新生グリーンローン」とは、明確な環境改善効果が認められる事業に資金使途を限定したローンであり、2020年5月に当行が策定した、「新生グリーンファイナンス・フレームワーク」※1に適合するファイナンスです。また、2020年1月に本投資法人が策定した「グリーンファイナンス・フレームワーク」にも適合した「グリーンローン」であることも確認しております。

 新生銀行グループは、中期経営計画「新生銀行グループの中期ビジョン」の実現に向けて「環境・社会課題解決へ向けた金融機能提供」を掲げております。持続可能性やESG/SDGsの観点に、環境・社会・経済など社会全般に対して正のインパクトをもたらすことを目的とする社会的インパクトの概念を融合させた「サステナブルインパクト」のコンセプトのもと、社会課題に対して正のインパクトをもたらす企業や事業に対し、お客さまとの継続的な対話を通じた投融資を推進しております。本件には以下の通りの意義が認められることから、かかる取り組みの一環として「新生グリーンローン」を実行するものです。

借入人 DREAMプライベートリート投資法人
資金使途 信濃運輸浦安流通センター(千葉県浦安市)の取得費用等に係る既存貸付に対する元本弁済資金
事業の意義 環境配慮型建物として認定されたオフィスビルの保有、価値向上
● BELS:5つ星(★★★★★)(2021年12月)
本プロジェクトがもたらす環境改善効果の社会課題への貢献 SDGs ではおもに「目標 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「目標 9 産業と技術革新の基盤をつくろう」、「目標11住み続けられるまちづくりを」に貢献すると考えられる。
日本政府は最終到達点として「脱炭素社会」を掲げ、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現を目指していること、千葉県や浦安市でも建築物の省エネルギー化を推進していることから、国や地域の課題認識や方針とも整合していると評価した。
本ローンに関するその他評価のポイント
✔本投資法人はESGに配慮した取り組みを推進しており、2022年に実施されたGRESBリアルエステイト評価(相対評価)において初めて最高位「5スター」を取得し、優れた参加者であることを示す「グリーンスター」を5年連続で取得している。
✔本投資法人の資産運用会社であるダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社(以下、「本資産運用会社」)は、TCFD提言に沿った気候関連リスクの開示を通じた透明性の向上を重大な課題として認識したうえで、保有する物件ごとの環境・社会面に関する情報や自然災害リスクを一覧化し、本投資法人の投資家向けウェブサイトで公開している。
✔本資産運用会社は、信濃運輸浦安流通センターのテナントやプロパティマネジメント会社に対して省エネルギーに関する働きかけを行うとともに、プロパティマネジメント会社等の業務委託先の評価において、ESGの取り組みに関する項目を設定し、自発性の有無や取組姿勢等を定期的に確認している。
※1 新生グリーンファイナンス・フレームワークを含む、「新生グリーン/ソーシャル/サステナビリティファイナンス・フレームワーク」の概要については、別添の参考資料をご参照ください。