2014年8月11日
モーニングスター株式会社

中立的な第三者としての立場からEコマースや各種ウェブサイトの客観的な評価・比較を行うモーニングスター株式会社(以下、当社)は、「Gomez投信運用会社サイトランキング2014」をGomezのウェブサイト(http://www.gomez.co.jp/)で発表しました。

このランキングは、投資家や販売会社関係者等に情報を提供するために投資信託運用会社が運営するウェブサイトのユーザビリティや情報・機能を評価することを目的としており、今回で4回目の発表となります。各社が運用する各ファンドの特色や投資方針、定期的・臨時的な運用経過報告などの情報を的確にユーザーに伝えるために必要となる使いやすさや各種機能を、ユーザーの視点にもとづいて設計された94の調査項目により当社のアナリストが評価を行い、総合的に優れた投信運用会社サイトのランキングを決定します。

2014年版ランキングにおける上位10サイトは、以下のとおりとなりました。
順位 得点 会社名 前回(※)
1位 8.19 三菱UFJ投信 2位
2位 7.64 みずほ投信投資顧問 1位
3位 7.63 国際投信投資顧問 4位
4位 7.24 大和証券投資信託委託 2位
4位 7.24 ニッセイアセットマネジメント 5位
6位 7.13 三井住友トラスト・アセットマネジメント 6位
7位 7.11 三井住友アセットマネジメント 7位
8位 6.95 新光投信 32位
9位 6.82 東京海上アセットマネジメント投信 19位
10位 6.77 野村アセットマネジメント 8位
※前回は2013年8月8日発表

【上位企業の特徴】
2014年版「Gomez投信運用会社サイトランキング」の総合第1位は「三菱UFJ投信」となりました。トップページやナビゲーション手法のリニューアルを行い前回第2位から評価を上昇させました。サイト全体を通してデザインやメニュー構成を統一することで、見やすく使いやすいサイトに生まれ変わっています。
トップページでは、1stビューエリアにサイト内検索機能のほか、ファンドが検索できるファンド検索ボックスを設置しています。最近見たファンドは、履歴一覧で確認することができ、お気に入りへ登録することもできます。これらの機能を利用する際にはユーザー登録の必要はなく訪問者誰もがすぐに使うことができ、次に訪問した時にもトップページに設置されている機能は利便性が高いといえます。
またファンド情報やマーケット情報の提供、スマートフォン対応やシミュレーションをはじめとした多彩な機能をもつ高い水準のウェブサイトです。

総合第2位は「みずほ投信投資顧問」となりました。ファンド一覧ページから個別ファンドページに至るすべてのページが見やすく、読みやすい構成となっています。さまざまな情報が乱舞しがちな投信運用会社サイトが多い中で、情報整理が実現されていることでわかりやすい見やすいウェブサイトとなっています。機能的なサイト内検索、お気に入り登録、スマートフォン最適化サイトなど、総じて利便性の高いウェブサイトを作り上げています。

そして第3位は「国際投信投資顧問」となりました。投資先や決算回数等の様々な条件でのファンド検索機能や、ファンドの比較・検討機能をはじめとしたユーザビリティの高い機能を提供しています。また2014年1月からスタートした新たな投資優遇制度「NISA」についても特設サイトを設置し、わかりやすく豊富なコンテンツを提供しています。

【全体的な傾向】
今回のノミネートサイト総数は59サイトであり、そのうち、前回調査から今回調査までの間にリニューアルされた投信運用会社サイトは9サイトありました。さらに部分的に改善を施したサイトも複数あり、改善トレンドは続いています。具体的には、今回第1位にランクインした三菱UFJ投信(前回3位)、第8位に躍進した新光投信(前回32位)を筆頭に、東京海上アセットマネジメント投信、プルデンシャル・インベストメント・マネジメント・ジャパンなどがサイト評価を向上させています。

【調査概要】
・ 調査期間:2014年7月25日~7月31日まで
(※ランキングデータは、2014年7月31日までのものを反映)
・ 調査対象:以下のノミネート基準を満たす59サイト
(1) 投信協会正会員であること(直販系投信運用会社は除外)
(2) 自社ドメインのWebサイト(日本語)を公開していること
(3) 自社サイト(日本語)においてファンドの基準価額等を公表していること
(4) 自社サイト公開後1年以上を経過していること など
【評価方法】
本調査では、以下の5つの視点から設定された94の調査項目を基に当社のアナリストが評価を行います。
カテゴリ名称 評価内容
ナビゲーションと
情報構造
ユーザーが効率的にサイト内を回遊できるかどうかを評価する項目群です。トップページからの動線、グローバルナビゲーションやローカルナビゲーションなどの配列・メニュー構造・ラベリングなどが評価の対象となります。
ファンド情報の
見やすさ・使いやすさ
投信運用会社サイトの主要コンテンツページの見やすさと使いやすさを評価する項目群です。個別ファンド情報ページの掲載情報と構成、関連情報の活用方法、PDFをはじめとしたプラグインの取り扱い方などが評価の対象となります。
デザインと
アクセシビリティ
主にWebアクセシビリティへの対応を評価する項目群です。テキストリンクや文字サイズ、色彩のコントラスト、HTML構文などが調査の対象となります。
安定性と信頼感 Webサイトの表示速度・稼働率(安定性)、ユーザーがWebサイトを利用するうえでの安心を得るための取り組み(信頼感)を評価する項目群です。後者は、会社情報、カスタマーサポート、各種方針の開示などが調査の対象となります。
機能性・先進性 新着情報配信やメール、ソーシャルメディアなどを活用した情報発信、スマートフォン対応、用語集によるユーザー補助、そしてNISAのような最新動向・制度解説への対応などが調査の対象となります。