裁量の大きさがもたらした意識の変化──

管理職として、新たなキャリアを描く

M.Y
SBIホールディングス
IT統括部/クラウドシステム管理
2020年キャリア入社
前職:SIerのシステムエンジニア

現在の業務内容

SBIホールディングスの情報システム部門であるIT統括部において、クラウド企画グループ長としてクラウド関連業務の統括を担う。グループ会社がAWSやAzureを安全かつ迅速に活用できるよう共通基盤の運用・展開を行うとともに、SBIグループ全体でのクラウドの利活用を促進。セキュリティガイドラインの策定や事例共有の場の提供、導入支援、障害対応のアドバイスなど、多角的なサポートを手がける。

入社動機

クラウドにチャレンジしたいと考え転職を決意

前職ではメーカー系SIerのシステムエンジニアとして、プライムベンダーの立場で主に金融系のインフラ構築を手がけていました。幅広い技術領域に携わり、ハードウェアやOSに加え、ミドルウェアやストレージの新規導入や更改案件を担当。プロジェクトリーダーとして顧客との調整や案件管理、再委託先のベンダーコントロール、技術調査などを行っていました。

転職を意識するようになったのは、入社から10年以上が経った頃です。急成長するクラウド技術を経験したいという想いと、ユーザー視点でシステム構築や運用に携わりたいという希望がありました。さらに、この先も同様の案件を数年〜5年のスパンで繰り返していくことを考えると、次第に飽きを感じるのではないかという不安もありました。当時の年齢は30代半ば。次の5年後には40歳を迎えることを考え、今のうちにクラウドにチャレンジしようと、ユーザー企業への転職を目指しました。
しかし、SEとしてのキャリアは長かったものの、クラウドの実務経験がなかったため、書類選考で落ちることもありました。そんな中、未経験でもクラウドに挑戦する機会をいただけたのがSBIホールディングスでした。ユーザー企業でクラウドの経験が積める貴重なチャンスだと考え、迷わず入社を決めました。

入社後の流れ変化

組織の拡大に伴い、入社3年目にグループ長

入社当初は、仕事の流れやシステム構成、グループ会社の雰囲気を理解するため、担当外の打ち合わせにも積極的に参加していました。その中で、自分にもできそうなタスクを見つけては手を挙げ、少しずつ業務の幅を広げていきました。入社の翌月には、グループ会社のシステム担当者が集まる「AWSシステム説明会」で登壇。前職では経験のなかった挑戦でしたが、積極的に取り組むことで知識を深め、自信にもつながりました。上司や先輩も無理のないペースでタスクを任せてくれ、成長を後押ししてくれたと感じています。
その後、組織の成長とともに自身の役割も広がり、入社3年目にはグループ長に昇格。メンバーの数も増え、現在では協力会社の方を含め約20名のチームとなりました。組織が拡大していく過程に立ち会えたことは、大きな経験になっています。

前職と比べ、大きく変わったのはキャリアパスへの意識です。以前は、エンジニアとしてキャリアを積み重ねていくつもりでいました。しかし、当社に入社してからは管理職としてのキャリアにも意義を感じるようになりました。前職では管理職の裁量が限られており、魅力を感じにくい側面がありましたが、当社では組織の方針に関しても意見を言える風土があります。また、グループ会社と関わる中で、経営に近い視点を持つことの重要性を実感。次第に管理職という立場を通じて視座を高め、より広い視点から組織を支えていきたいと考えるようになりました。

仕事のやりがい

課題を「自分事」として捉え、解決に取り組む

課題を解決することが好きなので、グループ内のさまざまな相談を受け、それを解決できたときにやりがいを感じます。特に、難易度の高い課題を乗り越えたときの達成感は格別ですね。課題解決をやりがいに感じるのは前職時代も同じでしたが、当社に入社してからは子会社を含めたグループ全体がうまくいくことを意識するようになりました。グループの一員として責任を持ち、課題を「自分事」として捉えるようになったからか、以前よりも「解決できてよかった」と思う気持ちは強まったように感じています。また、メンバーが頼もしく成長していく姿を見るのは嬉しく、それがやりがいにもつながっています。管理職として今後さらにマネジメント力を高め、チームの成長を支えていきたいと考えています。

思い出深い出来事として、クラウド業務に携わるグループ内のエンジニア向けに開催したイベントがあります。SBIグループではAWSを利用している会社が多いものの、エンジニア同士が直接交流する機会はほとんどありませんでした。そこで、「AWSの利活用や知見をもっと共有したい」という声を受け、グループ横断の事例共有イベントを企画・開催。参加者からは「グループ内にどんなスペシャリストがいるか知ることができた」「横のつながりを持てた」といった前向きな声が多く寄せられました。こうした取り組みをきっかけに、グループ間で新たなシナジーが生まれる手応えを感じており、今後も定期開催を検討し、グループ全体の技術力向上につなげていきたいと考えています。

会社の魅力

既存の枠にとらわれず、自由な発想で挑戦できる環境

私が所属するクラウド企画グループは、対応範囲の拡大に伴い、チーム規模が徐々に大きくなっています。メンバーが増えたことで部署内は活気にあふれ、気軽に意見を交わせる雰囲気が生まれています。一方で、各自が粛々と業務を進めるバランスの良い風土もあり、この距離感が自分にはちょうど合っていると感じています。

SBIグループの最大の魅力は、裁量の大きさです。前職では、案件ごとに決められた役割を超えて発言する機会は限られていましたが、現在は、自分の立場や業務範囲に縛られることなく、自由に提案や企画を発信できる環境があります。もちろん、案件の規模によっては承認が必要ですが、部署やSBIグループ、ひいては社会にとって有益なアイデアを実現しやすいのが当社の特徴です。
新たな取り組みも、メンバーとのディスカッションを通じて生まれることが多く、「こういう仕組みがあると良い」「こんなイベントを企画してみたい」といったアイデアが実際に形になるケースも少なくありません。こうした自由な発想で既存の枠組みにとらわれない挑戦ができる環境こそが、当社ならではの面白さだと感じています。

Message

転職を検討している方へのメッセージ

SBIグループには、トップダウンではなく、現場の意見を尊重しながらボトムアップで新たな取り組みを推進する風土があります。裁量を持って提案や企画を形にしたい方にとって、理想的な環境だと思います。現在も成長を続けているフェーズだからこそ、変化の中でダイナミックな経験を積めるチャンスも広がっています。また、SBIグループでは未経験の分野にも積極的に挑戦でき、私自身も新たな領域に踏み込みながらキャリアを築いてきました。そうした経験を重ねることで、自身の成長ややりがいを実感できる場だと感じています。

※所属部署や担当業務等は取材当時のものです。