2021年7月19日
SBIホールディングス株式会社
SBIファーマ株式会社

 SBIホールディングス株式会社の子会社で5-アミノレブリン酸(5-ALA)(※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:北尾吉孝、以下「SBIファーマ」)は、医療法人社団 荘和会 半蔵門胃腸クリニック(院長:掛谷和俊、以下「半蔵門胃腸クリニック」)とともに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対する5-アミノレブリン酸リン酸塩(※2)を投与した場合の研究論文を作成し、7月16日付けでCOVID-19の研究と治療を専門とする国際学術誌「The Open COVID Journal」に掲載されましたのでお知らせいたします。

【掲載サイト】
サイト名 The Open COVID Journal
タイトル Case Reports: Safety, Tolerability and Efficacy of 5-Aminolevulinic Acid Phosphate, an Inducer of Heme Oxygenase 1, in Combination with Sodium Ferrous Citrate for the Treatment of COVID-19 Patients(訳:症例報告:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の治療のためのクエン酸第一鉄ナトリウムと組み合わせたヘムオキシゲナーゼ1の誘導物質である5-アミノレブリン酸リン酸塩の安全性、忍容性、および有効性)
著者 半蔵門胃腸クリニック 掛谷和俊、SBIファーマ 中島元夫
URL https://benthamopen.com/FULLTEXT/TOCOVIDJ-1-52
概要(抄訳) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のうち、一部の患者、特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)、糖尿病、高血圧、心血管系の問題などの併発疾患のある患者は、パルスオキシメトリ(SpO2)による動脈血酸素飽和度の低い重度の肺炎と多臓器不全を急速に発症し、突然死に至ります。これらの症状はすべて、全身のさまざまな臓器で発生する致命的な炎症によって引き起こされます。RNAウイルス感染によって引き起こされるさまざまな種類の炎症は、局所組織でのヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)の誘導によって制御できることが知られており、HO-1はRNAウイルス複製を抑制するための重要な酵素でもあることが知られています。したがって、ウイルス感染症肺炎の標準的な医療に加えて、非常に効果的なHO-1誘導物質である5-アミノレブリン酸リン酸塩とクエン酸第一鉄ナトリウム(SFC)を組み合わせて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の治療を試みました。5-アミノレブリン酸リン酸塩は、機能性関与成分として日本で販売されているサプリメントです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の典型的な症状と大量喫煙に関連するCOPDの疑いのある6人の患者に、最大耐量(MTD)のSFCを含む5-アミノレブリン酸リン酸塩を3〜7日間経口投与した後、2〜3週間、低用量で治療しました。個々の患者の回復時間は、コロナウイルス感染の標準治療のみを受けた患者について報告されたものよりもかなり短く、これらの結果は、急性期の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の治療サプリメントとして、5-アミノレブリン酸リン酸塩とSFCの安全性、忍容性、および有効性を期待させるものでした。

 なお本プレスリリースは、論文の紹介であって、5-アミノレブリン酸リン酸塩とSFCの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する有効性・安全性を裏付けたり、当社グループが取り扱う商品の購入・摂取を推奨するものではありません。

(※1)5-アミノレブリン酸(5-ALA):体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸。ヘムやシトクロムと呼ばれるエネルギー生産に関与する機能分子の原料となる重要な物質ですが、加齢に伴い生産性が低下することが知られています。5-ALAは、焼酎粕や赤ワイン、高麗人参等の食品にも含まれるほか、植物の葉緑体原料としても知られています。
(※2)5-アミノレブリン酸リン酸塩は、厚生労働省の「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に追加されています。医薬品成分ではございません。

以上