2023年3月10日
株式会社SBI新生銀行

 当行は、シンエネルギー開発株式会社(本社:群馬県沼田市、代表取締役:髙橋伸也)らが組成する合同会社へ、コ・アレンジャーである株式会社鳥取銀行(本店:鳥取県鳥取市、取締役頭取:入江到)と共同で主に国内材を利用した木質バイオマス発電所の建設資金を資金使途とするファイナンスを組成し、2023年3月10日に「新生グリーンローン」※として実行いたしました。

<SBI新生銀行サステナブルインパクト評価室によるグリーンローン評価の概要>
借入人 境港昭和町バイオマス発電合同会社
組成金額 120億円
資金使途 鳥取県境港バイオマス発電プロジェクト(鳥取県境港市昭和町)の建設資金等
本プロジェクトの意義 再生可能エネルギーの導入拡大
年間 200,394MWh(初年度売電量)の再生可能エネルギーによる発電量を見込み、CO2 排出削減効果は109,215トン/年と算出される
本件がもたらす環境改善効果と社会的 課題との整合性 SDGs では主に「目標 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう」、「目標12つくる責任 つかう責任」、「目標15 陸の豊かさも守ろう」に貢献すると考えられる。日本政府は、最終到達点としての「脱炭素社会」を掲げ、再生可能エネルギーの導入促進を優先課題の一つとして定めている。またプロジェクトが位置する自治体においても、再生可能エネルギーの導入促進が掲げられている。
本ローンに関するその他の評価ポイント
・シンエネルギー開発は、CO2(二酸化炭素)を排出しない自然エネルギーによる発電事業を通じた地球環境の改善と地域社会への発展・貢献を目標にバイオマス発電所の開発・運営の総合コンサルティングをコアビジネスとして行っており、本プロジェクトは同社の組織目標と整合している。
・本プロジェクトで使用される燃料の約9割は国内材を利用することから、輸入材を主とするバイオマス案件と比較して、燃料サプライチェーンにかかる環境負荷等が相対的に低いと考えられ、また国内の森林整備・保全の促進等にも資すると期待される。なお、国内材には建設資材廃棄物も一定程度含まれる予定であるが、このことは廃棄物の有効利用にも貢献すると考えられる。
・シンエネルギー開発は、燃料の持続可能性の確保にも積極的に取り組んでおり、「発電利用に供する木質バイオマスの証明のためのガイドライン」に基づく認定事業者に登録されているほか、一部含まれる海外材については現地に人員を置き、不定期でのサプライヤー監査等を実施している。
※「新生グリーンローン」とは、明確な環境改善効果が認められる事業に資金使途を限定したローンであり、2020 年 5 月に当行が策定した、「新生グリーンファイナンス・フレームワーク」に適合するファイナンスです。新生グリーンローンや新生グリーンファイナンス・フレームワークについては、下記URLをご参照ください。 https://www.sbishinseibank.co.jp/institutional/sustainable_finance/green/

以上