公益財団法人 SBI子ども希望財団

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理事長ごあいさつ

子どもたちに私たちができること

 少子化、人口減少が日本社会の成長を阻害する最大の課題であると指摘されるようになってから久しいですが、未だその傾向が続いており、その解決に向けた取り組みが様々なところで進められています。
 子どもをもちたい人がもてる社会にしていくべく社会制度を整えていくことはもちろん大切ですが、すでにこの世に生まれてきてくれている子どもたちをしっかりと育てていくことは、さらに重要であると考えます。子育ての第一義的責任が親にあるとしても、貧困や精神的困難等から子どもを虐待する親が存在するのは紛れもない事実であり、本来最も愛されるべき親から肉体的、精神的な虐待を受ける子どもたちの心の痛みを思うと、胸が張り裂ける思いです。そうした子どもたちが守られ、様々な挑戦の機会を得て、希望を抱きながら生きていけるようにサポートすることは、私たちの社会に課せられた使命ではないでしょうか。

 SBI子ども希望財団は、設立母体であるSBIグループの社会貢献活動を契機に、虐待等の困難な環境に置かれた子どもたちの福祉の向上を目的に2005年10月に設立されました。
 設立以来、①児童福祉施設への寄附、②児童養護施設等の職員を対象とする研修、③施設退所後の子どもへの自立支援、④児童虐待防止に関わる福祉団体等への活動助成、の4つの柱で活動を進めてまいりました。特に自立支援の取り組みとして、社会に出た時に自立して生きていける強みを身につけてもらおうと、子どもたちの英語の習得にも力を入れています。公文式の英語に取り組む子どもたちへの支援やイングリッシュキャンプ等を実施しており、子どもたちの自己肯定感の高まり、学ぶことへの意欲や学業成績の向上などが報告されています。
 今後も、本財団は時代の変化を的確に捉えつつ、行政や専門家、地域社会と連携し、虐待の防止と虐待を受けた子どもたちの支援を行い、子どもたちが夢と希望をもって人生を切り拓いていけるような支援活動を積極的に展開してまいります。

 田淵義久前理事長は、一人ひとりがそれぞれの持ち場で全力を尽くすことによって社会全体が明るく照らされるのだということを意味する「一隅を照らす」という言葉を、折に触れ語られていました。引き続き、本財団はこの言葉を心に刻み、児童福祉に関する諸問題の解決と公益の増進に貢献するために力を尽くしてまいりたいと考えております。

2024年1月

公益財団法人SBI子ども希望財団
理事長 世耕久美子

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