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再生可能エネルギーの普及と地域振興

近年、世界各国において地球温暖化などによる気候変動を要因とする異常気象や気象災害の頻発化と激甚化が顕著になっており、その傾向は今後も進展することが予想されます。

SBIグループでは、気候変動による人的被害や経済損失のリスクを認識し、その影響を緩和するべく、再生可能エネルギーの普及に取り組んでいます。
また、地域資源や地域リソースを活用した自然エネルギーの導入・運営による、地域経済の活性化や、地産地消によるエネルギー自給率の向上と持続可能な地域づくりに貢献する取り組みも進めています。

具体的には、SBIスマートエナジーにおいて、太陽光発電・小水力発電所・バイオマス(バイオガス)発電のほか、農地を活用し耕作を継続しながら発電を行う「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」の開発・普及を推進しています。

[事例紹介]耕作放棄地を活用した自然エネルギーの導入と農業振興

SBI遠野第一ソーラーシェアリング発電所

設備住所:岩手県遠野市青笹町中沢17地割
敷地面積:19,281.87㎡
発電電力:1,396.9kW
栽培品目:畑わさび

経緯とスキーム

地域振興のためアグリビジネスに力を入れている株式会社東北銀行の要請によりソーラーシェアリングの勉強会を開催した際、岩手県紫波町にて既にソーラーシェアリングの実績がある企業より、岩手県遠野市の耕作放棄地を利用した発電事業の提案を受けたのがきっかけとなった案件です。

ソーラーシェアリングは、農地の一時転用許可の期間が3年毎(要件を満たした場合は10年)の更新であることに加え、安定的な農業の実施が必須条件となっているため、金融機関を通じた資金調達が困難であることが問題点の一つです。しかし、本案件においては、株式会社東北銀行が一関市などでもソーラーシェアリング事業に対する融資の実績があることで、遠野市での事業でも融資を引き受けてもらうことができ実現しています。
SBIスマートエナジーが発電事業者となり、地元企業に施工および管理を依頼するほか、売電収入の一部を営農者および地域に還元するスキームとすることで、地域経済の活性化に貢献しています。

畑わさびの栽培

ソーラーパネル下で営む農業活動は、岩手県の農業法人である合同会社オービットファームに委託、栽培品目も紫波町にて実績のある「畑わさび」を選定しました。栽培した畑わさびは地元の加工会社に出荷され練りわさびなどの原料として使われているほか、盛岡市の有限会社福田パンとのコラボレーション商品なども開発・販売しています。