人々の医療・健康ニーズへの貢献

SBIグループはライフサイエンス、ヘルスケア関連の企業支援や、有望なベンチャー企業への投資・育成を行うだけでなく、バイオ・ヘルスケア＆メディカルインフォマティクス事業を展開しており、5-アミノレブリン酸（5-ALA）を配合した医薬品・健康食品・化粧品の開発・販売を中心として、人々の健康や美容に貢献しています。

SBIグループが注目している5-アミノレブリン酸（5-ALA）は、地球上の様々な生命、例えば植物や動物などが普遍的に作り出している「アミノ酸」の一種です。生体内に取り込まれた5-ALAは化学変化を経て「プロトポルフィリンⅨ」となり、生命活動を営む上で重要な機能を果たします。例えば、血液中の赤い色素（ヘモグロビン）に含まれている「ヘム」はプロトポルフィリンⅨが鉄と組み合わさったものであり、酸素を肺から体のすみずみまで運ぶのを助ける役割を担っています。また、5-ALAは細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアにおいて、食物と酸素からエネルギーを作り出す際に中心的な役割を果たしており、5-ALAがなければ私たちはエネルギーを得る事が出来ず、活動すらできません。

更に、プロポリフェリンⅨはがん細胞に蓄積しやすく、特定の波長のレーザー光を当てることで、蛍光反応を示してがん細胞を光らせたり、活性酸素を生み出してがん細胞を破壊したりすることが知られています。既にこういった特性を活用した術中診断薬が上市されており、治療法（光線力学療法）についても開発されつつあります。このように5-ALAは天然物質でありながら、その配合量や結びつく物質によって様々な働きをするため、多様な医療・健康ニーズに応える可能性を秘めており、SBIグループは人々の多種多様な医療・健康ニーズに貢献し得る5-ALAへ高い期待を寄せて事業化しています。

SBIファーマでは、5-ALAを活用したがんの「経口体内診断薬」をはじめとした医薬品の研究・開発・製造販売のほか、医療機器、健康食品、化粧品、飼料の開発等も行っています。SBIアラプロモでは加齢とともに体内の5-ALAの生産能力が低下していくことに着目し、5-ALAを配合した機能性表示食品やサプリメント、化粧品等の販売を行っています。

※5-ALAについて更に詳しく知りたい方は下記リンク先をご参照ください。
5-ALAとは - SBI Pharma
5-ALAとは-SBIアラプロモ

現在の日本の医療保険制度は、誰でも平等に医療を受けることができる「国民皆保険制度」として1961年に完成し、世界的にも高い評価を受けています。一方で、少子高齢化による医療財源の不足や先進医療技術の普及などの社会情勢の変化に伴い、個人が自身の将来の健康に向けて、より快適に安心して医療を受けられる新たなサービスの登場が社会的に求められています。

こうした状況を踏まえ、SBIグループは、現在の医療保険制度を補完するサービスとして健康口座事業を開始しました。健康口座事業とは、将来の医療費を積み立てる専用口座、医療費立替払いサービス、専用医療保険等の機能をパッケージにしたもので、将来の医療費への備えを支援するためのサービスです。1号案件として、SBI損害保険、株式会社大垣共立銀行および日本メディカルビジネス株式会社が共同で2021年11月より取り扱いを開始しています。
今後、複数の都道府県で健康口座事業の展開を図り、健康や医療に向き合うための新たなスタンダードとなるよう、普及を図っていきます。